高岡市(富山)の町並み再生、福井市のにぎわいの街作り視察 自民党市議団   
 自民党市議団は5月17日から19日の日程で、富山県の高岡市の「古い町並みの再生保存事業」と福井県福井市の大型商業施設周辺の「にぎわいのある街作り」事業を視察してきました。
高岡市は富山県の西部に位置し弥生時代の遺物が発見される程古くから人々が住み、多くの古墳も市内に点在する市です。又奈良時代には万葉集の歌人大伴家持が国守として過ごし高岡の風物も多く詠まれていると言うことです。現在の町並みは、加賀藩主前田利長が築城し事から発展し、この時代から鋳物、銅器は有名で、街の角にも銅のオブジェが飾られていました。市内には古くからの住宅が多く、住宅の建て替え、改修に伴い古い住宅が取り壊わされる事になり高岡市らしさを失いつつあると言うことです。そこで、外見だけでも残したいと、景観条例を制定し、町並み保存、再生に取り組んでいる事業を視察しました。具体的には、住宅改修について1000万円を限度に補助しようとする事業です。
年間の申請件数は1-2件と言うことでした。古い家屋ですから外見に止まらず実際内部の改修を考えると2倍程度の費用がかかると言うことでしたが、市としての補助はあくまで外見のみの補助と言うことでした。城跡のお堀周辺は景観地区としても整備され落ち着いたたたずまいを見せていました。
 福井市の視察は、中心市街地の活性化の為の事業を視察しました。福井市は古くから北陸道の要衝の地として、又穀倉地帯として発展してきました。朝倉敏景が居城を構えその後、柴田勝家が現在の市街地に築城した事が現在の市街地の発展の基礎を築いたと言うことです。幕末に誉れ高い松平春獄が藩主となり多くの人材を輩出したと言うことです。春獄が産業振興のため織物を取り入れた事が、今日の繊維産業の基礎を築いたと言うことです。現在人口25万人の福井市は、中心市街地に大型商業施設がありますが、大型店には多くの来場があっても、その周辺に人々が滞留する事なくいかに周辺を魅力的にし多くの人々に来てもらうかが大きな問題であったと言うことです。そこで、大型店を取り巻く5fの区域の大通りのリニューアルに取り組み、広い歩道、バリアフリー、車の一時停車スペース確保、雪を防ぐアーケード等の整備し人々が街を楽しく歩ける、そして、少しでも長くその地域の中にいられる「にぎわいのある街」を目指したいと言うことでした。深夜にも及ぶほど、商店主と議論をしたと担当者が話してしましたが、大きく変貌した町並みは、お店も町並みに合うよう改装する所もありより町並み景観が良好なまものに成ったと言うことでした。総事業費は26億円、その内20億が国、県の補助で福井市は6億円の支出であったと言うことです。三郷市の現状を見たとき、本格的な商店街の整備は全くせず、金がない事だけですむのでしょうか。商店街の活性化は地域の活性化に繋がります。大型店の出店は避けて通れず、益々商店街が厳しい状況に成るのではと思います。地域の商店はコミニュティーの核でもありより楽しい場所にして行かなければと思います。行政としてどうするのか真剣に取り組むべき問題てあると思いました。
町並み保存に取り組む高岡市内の風景
リニューアルした商店街 福井市内