6月23日、景観条例を平成14年より施行している戸田市を訪問し、景観行政について伺ってきました。政府は今通常国会で、「魅力ある国土を作ろう」と言う景観法の制定と関連法の改正をしました。経済主義の従来の考えから、我々の住む環境全体を秩序ある質の高い景観を作って行こうと言う考えに転換をしたと言う事です。
景観条例については、全国の約500の自治体が制定していると言う事ですが、実態はなかなか機能していないとも言われています。埼玉県内では、4市が制定おり、その一市が戸田市と言う事を知りましたので早々に個人で伺い、状況を伺ってきました。
戸田市の景観行政の出発は、現市長(2期目)の公約であり就任と同時に行政の主軸を景観重視に移したと言う事でした。一口に景観と言っても、市民との関わり、又、行政が指導助言する事も難しいく、個人や企業が建物を建てる際、デザインガイドラインを示していると言う事でした。、建物のデザイン、色、周辺環境との調和等をチェックリストを用意し、住居、商業施設、工場等様々な建築に対して開発の時、指導協力を求めていると言う事でした。又、市民3軒が花壇や植栽をし景観に努める場合、費用の1/2限度額10万円を補助すると言う3軒協定と言う制度を設け、市民の景観に対する関心啓蒙を実施していると言う事でした。又、街の彩り指針があり、住宅には暖色系、工場には低彩度色をと色彩についてもガイドラインを設け景観に配慮していると言う事でした。公共事業についても当然景観に配慮し、事業に当たっては担当課のみならず、各課の意見交換があり横断的な議論が出来ると言う事でした。
市長の明確な景観に対する理念は、予算についても十分の配慮があると言う事でした。
三郷市の景観を考えたとき、大きな河川を活かす景観、又、インターA地区、つくぱエクスプレスの三郷中央地区の開発と新市街地が作られ様としています。景観条例を制定し、すばらしい景観のある街を作って行く事が今こそ必要なのではないかと感じました。
戸田市役所
戸田ボート場の景観