直線上に配置

―そういうのいらないから。俺―
第115話 「愛の言霊〜Spiritual Message〜」後編


誰よりも高村のそばにいたい…。
そんな想いを胸に矢野アキラは鬼面党に入隊し、親衛隊長に志願する。
しかし、鬼面党の親衛隊長には不吉な噂があった。
「鬼面の親衛隊長は必ず死ぬ」
そんなアキラに高村は初代親衛隊長の元へ行くように命令する。


初代親衛隊長、祭康太は言った。

祭「なぁ、おまえ
  どうして高村が親衛隊長に名乗りを上げた奴をココによこすかわかるか?」
祭「生きていればこう_う幸せもあるんだって
  見せるためだぜ」

そう言って身重の女房を見守る康太はとても幸せそうだった。

アキラの心を高村の笑顔が通り過ぎる―
それでも。

アキラ「そういうの、いらないから。俺」

相手が
 あの人でないなら

アキラ「お願いします」

 いらないから

アキラ「俺に、その特攻服…下さい」
祭「………」

祭にはわかった。
アキラの覚悟―。
もはや、言うべきことはなかった。

そして、矢野アキラは四代目鬼面党親衛隊長に就任した。
以後、高村の盾となり活躍する事となる…


トップ アイコン
トップページヘもどる


直線上に配置