序文

「よしなり」の消去を無駄にしないためにも。
「よしなり」の無念を晴らすためにも。

−序文−
私は「ペルソナ−T」システムの前段階ともいえる段階で、「Takabumi's HomePage #」に「3管理人システム」ともいうべきものを導入した。
その結果は−失敗であった。
最終的に「私」(社会に確固として実在するバーチャルでない私Takabumi)は、問題の根本的原因と言える、管理人補佐(当時サイト管理人代行も自称していた)「よしなり」の消去を決意するに至ったのである。
「よしなり」は、全くの架空の存在とは呼べず、かと言って実在の人物(「私」に極めて近い存在であった)とも言えない極めて不安定な存在であった。
その不安定さが災いし、「日記じゃんくしょん」事件を契機にその存在の反社会性を追及され、ついには生みの親とも分身とも言うべき「私」自らの手によって消去されるに至ったのである。
しかし、彼はその存在の不安定さは否めないまでも、「Takabumi's HomePage #」開設当初から「日記じゃんくしょん」事件に至るまで確かにネット上に存在し、比喩的表現を使わせていただければ「生きて」いたのである。
彼は、悪意を持たず、自らの信ずる道に生き、そして自らの過ちに気付き、「もう一人の自分」である「私」に自分を消去させる道を選んだのである。
ただの擬似人格に過ぎない「よしなり」の存在を、「私」がどれだけ愛していたか。
「よしなり」の消去をどれだけの思いで行ったか。
それは誰にも分からないだろう。
「よしなり」の消去によって、「私」が実に3日間に渡り心神喪失状態にあったと言っても、余人には戯言としか理解されないであろう。
だからこそ、「よしなり」の消去を無駄にしないためにも。
「よしなり」の存在が無価値であったなどと言わせないためにも。
私は、新システム「ペルソナ−T」の構築にこの身を費やす。
ここに、誓う。

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