合唱団の新入団員の方へ

毎年恒例、早稲田大学合唱団「入団式」
2002年度の入団式にOBとして出席した者として、「OBから一言」に付け加えさせていただきます。

「OBから一言」ということで、私からの一言。
こんな感じです。
「入団おめでとうございます。
あ、ちなみに私の名前とか顔なんか覚えなくていいです。
それよりもっと覚えておいて欲しい事が有るので、ちょっと一言。
みなさん、『つまんない大学生活』は送らないで下さいね
つまんない授業なんか、出なくていいですから。留年とかしても就職できますし。
こういう事言うと偉い人には怒られるんでしょうけど、合唱団もつまんなかったら辞めちゃって下さい
でもね、経験上言わせてもらうと、合唱団より面白い事はそんなにないよ
以上です」
こんな感じで喋りました。
経験上私から言えるのはこんな感じです。

現在、私は社会人1年目ですが、しみじみ思うのは大学時代合唱団に居て良かったなぁ、という事なのです。
大学時代の遺産で役に立ってるのは、授業で学んだ事なんかじゃありません
もちろん100%そうだという訳ではありませんよ。大学で勉強しといて良かったなぁということもたまにあります。
でも、人間関係の築き方とか、組織の中での自分の位置付けとか、そういう大事な事をくれたのは合唱団でした。
まあ、私が今こう思うのは、やっぱり合唱団が一番楽しくて、それを一生懸命やったおかげなんじゃないかと思います。もちろん、他の人にはいろいろ他の面白い事があったのかもしれませんけど、それはそれで。
ちなみに、新入生にとって「合唱団が一番楽しい場所」だと思わせてあげるのは中古さんのお仕事なので、がんばって下さい。実を言うとこれもこれでやりがいのあることですし、いい経験になるので、本当に頑張って欲しいと思います。きっと、将来役に立つと思います。

あ、あとOBの偉い方が「大学時代は一生の内で一番充実してる時期で…」とか言ってましたが、私はそうは思いません。
現に、私は仕事をやっている今が一番楽しいし、充実してます。もちろん、辛い事はいっぱいあります。でも、サークルで無償で仕事やってた時と、給料もらって社会人として働くのは当然違います。そして、社会人としての生活は大学時代とは違った醍醐味があるんです。
もちろん、あの発言をなさった方にとっては大学時代が一番だったとは思うんですが。それは人それぞれです。
でもね。
一つ言えるのは大学生の皆さんにとって、大学時代が今までの人生の中で一番充実した時期になるのは確かだと思います。
思うに。人生を楽しむのって努力が要るんだと思うんです。
楽しさの裏には辛い事も一杯隠れてるし、「楽しもう」っていう意識や他者との協調なしには「楽しい」なんてありえないんです。それができるのは、ある程度大人になってから。大学時代からだと思うんです。
だから、皆さん、大学時代を目一杯楽しんで下さい。
ホントに、つまんないことからはバックレちゃってかまいません。
その代わり、辛い事から逃げないで。
辛い事を経験したら、その分の見かえりはきっとあるから。
貴重な大学四年間、充実したものであるといいですね。

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