死
今、死にたいって言ったお前。 ホントウニ死ニタイノカ? 「生きているのがイヤなんだ」≠「死」 生きていたくないのは逃げてるだけだろう? 何からなのかは知らないけどさ。 でも、多分お前は知らない。 直面したら一番ビビっちまうもの、それが「死」だ。 「なんで僕は生きてるんだろう?」 教えてやろうか? それは多分「死」にたくないからだ。 確かめてみればいい。 ¥100ショップ行ってカッター買ってきな。 切れ味なんか悪くていい。 そいつを手首に当てて切って見せろ。 「死」ぬほど気合入れて切って見せろ。 中途半端にやるなよ。 癖になるからな。 気合入れて一発だ。 なあに、人間簡単に「死」にゃあしないよ。 途中でビビって引き返したら、 それがお前が生きていたい理由だ。 簡単に「死」のうなんて思うなよ。 楽に「死」のうなんて思うなよ。 もっとも苦しく、もっともみじめで、もっともイヤな「死」に方をしろ。 でないとあの世で後悔するぜ。 「死」の恐怖を存分に味わえ。 最大限の苦しみ方をして「死」ね。 それができなきゃ「死」ぬ意味なんてないぜ。 結局リセットされて辛い人生を一からやり直しだろうよ。 「死」ってのは怖いもんだ。 それでも「死」は誰にでも訪れる。 誰だって「死」にたかぁないだろうにな。 けつまくって逃げまくれ。 怖くて怖くてたまらない死神から逃げまくれ。 それが生きるってことだ。 あがいて。 あがいて。 見苦しく生き抜いて。 その果てにいつか死神にとっつかまった時、 多分お前は本当に安らかな「死」を得られるだろうよ。 |