たかみか通信 2006/12月 2006/11/12発行
今回はインフルエンザ特集です。私のアルバイト先は病院なので、職員は全員、予防接種を受けることになっていて、料金は無料です。普通に考えれば、患者さんがインフルエンザにならないように、当然の対応だし、料金も病院もちということで、いいところだなぁと考えるかと思います。
でも、私にとっては一大事。なぜなら、私は予防接種反対派なんです…。理由は後で述べるとして、とっても悩んだ末、丁重にお断りしたところ、認めて頂きほっとしています。
ここ10年近く、歯科以外の病院には行ってないし、寝込むような風邪も引いていないので、大丈夫かとは思うのですが、今年は例年より忙しいし、予防接種をお断りした以上、インフルエンザにならないよう十分に気をつけて過ごしたいと思っています。
*前回の通信で、電子レンジの代わりに蒸し器を愛用しているとご紹介しましたが、私が使っている蒸し器は中華セイロです。これで、硬くなったパンとかも蒸して美味しく頂いています。補足でした。
「今年はどうする?インフルエンザ」〜疑問だらけの予防接種と特効薬〜
上記の表題は、監修 母里啓子、出版 ジャパンマシニストの著書名です。以下そこからの抜粋。
母里啓子(もり ひろこ)…医学博士。国立公衆衛生院疫学部感染症室室長、保健所所長、
老人保健施設施設施設長などを勤める。
● 現在のインフルエンザワクチンは発病をおさえることも、病状を弱めることもできません。ウイルスを専門とする人なら同じ見解をもっていることでしょう。
● かぜを起こすウイルスは、60種類以上もあって、そのひとつがインフルエンザウイルスです。
● インフルエンザはかぜの一種だから、特別にこわがらなくてもいい。
● カナダで使われている感染症のパンフレットを見ると、インフルエンザの項に「インフルエンザは自然に治る病気です」と書いてありますよ。
● インフルエンザが流行している時期に病院に行くのは、愚の骨頂なんです。別の型のインフルエンザにうつりにいくようなもの。インフルエンザにかかったら、家の中で寝ているのがいちばんです。
● ウイルス性の熱は高くなる傾向がありますが、それも個人差がありますね。インフルエンザにかかっても、熱のでないこどももいます。「不顕性感染」(症状があらわれない感染)ですね。そういう場合は、症状がなくても血液を調べれば、インフルエンザウイルスの抗体が見つかる。
● 症状がなくても、感染源になります。周囲にウイルスをまきちらします。ワクチンをすすめる人たちは、ワクチンによって不顕性感染が防げるというようなことをいっていましたが、あれは根拠のないウソですね。不顕性感染はどうやっても防げない。
● ワクチンが効かないのは、ウイルスが変異するから。人から人へとうつっていく過程で小さな変化がどんどん起こっていきます。ですから、その変化にあわせてワクチンを作ることは、とうてい不可能ということになります。しかも流行するのは、大変異をおこしたときだから、なおさら効かない。
● インフルエンザの特効薬といわれているタミフルは、ウイルスの増殖をおさえる薬です。
● インフルエンザは潜伏期が1〜2日で、放っておいても4日か5日で症状は消えます。それを2日目に(タミフルを)飲むわけです。飲めばすとんと熱が下がるからすごく効いたように思えるけど、あと2日もすれば自然に治るんだから。副作用の危険をおかしてまで飲む必要はないでしょう。
● 病気にかからないことが大事なのではなくて、病気にかかっても乗り越えて元気で生きることが大事なのに、世の中はいま、逆の方向へいってしまっています。
● 昔の医者のほうも、「放っておいても治るけど、いちおう薬はだしておきましょう」という人が多かった。ところが、子どもの数がどんどん少なくなってきたから、万が一のことがあると大問題になる。だから、医者のほうも防衛手段として、こわいことを並びたてておどして、薬も渡し、「私はいうべきことはいったし、やるべきことはやりましたよ」というところに逃げるようになった。医者が「放っておいても治る」とはいえない世の中になってきたんです。
● 医者の側は高熱だけでは脳症にならないと知っていますが、万が一脳症になったときに、「解熱剤をくれなかったからだ」といわれたら困る。これに対して、熱を下げて脳症になっても何もいわれません。
● インフルエンザワクチンは、超過死亡や脳症を減らせませんし、前橋レポートによって「ワクチン接種をしてもしなくても同じ」という結論が出ています。
* 超過死亡とは、季節によって変動する死亡者の過去の波を統計的に出して、その自然の波より多い分部のこと。
* 前橋レポートとは、インフルエンザワクチンの集団接種をしていない前橋市と集団接種をしている周辺地域におけるインフルエンザの流行状況を6年にわたって比較した大規模な疫学調査です。このレポートの結論は、「ワクチンの摂取地域と非摂取地域で、インフルエンザの罹患率、超過死亡などに違いは認められなかった」でした。
● 解熱剤は、くれても飲まないに限ります。インフルエンザにかかっているときに解熱剤を飲むと、脳炎・脳症などの脳神経系の障害をおこすことがあるからです。
● インフルエンザが放っておいても自然に治るかぜの一種であることは年齢を問いません。インフルエンザにかかったときの過ごし方も、高齢だからといって特別に考える必要はありません。ここ数年、「高齢者はワクチンを受けるべき」という誤った思いこみが広がっています。
参考になるHP:たぬき先生(小児科医 毛利子来)のお部屋 育児と病気と予防接種
http://www.tanuki.gr.jp/mt/yobou/index.html
かぜの予防には…
一番大切なことは、やはり食べ過ぎないということですね。だいたい不調になるときの前に食べ過ぎている傾向が必ずあります。
特に寝る3〜4時間前から何も食べない(寝ているときに行なわれる体の修復は空腹でなければ十分できません)。
そして、甘いものを控える(白砂糖は免疫力を落とします)。
朝食として旬の冷えていない果物を食べる(果物には酵素、ビタミン、ミネラル、天然の水分あり、栄養の宝庫)。
食事はしっかりお腹が空いたのを確認してから食べる。鼻うがいをする(塩素を除いた塩水を鼻から吸って口から出します)。
もし、高熱が出たら、豆腐パスタで頭を冷やしましょう。
水切りした豆腐に親指の先くらいの生姜をすって混ぜ、ガーゼに包んで頭にのせるだけです。とっても気持ちいいですよ。
以上
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