たかみか通信 2010年11・12月 2010/10/26発行
(自己存在の月9日 kin201 赤い律動の竜)
今年も残りわずか。やり残しのないように、日々を大切にしていきたいと思っています。
エベレスト単独・無酸素登頂を目指す 栗城史多さん
私が栗城さんにお会いしたのは、もう5〜6年くらい前になるでしょうか。褐コ米酵素のさざなみ塾で北海道にある洞爺健康館に宿泊したときのことです。
今では、テレビで紹介されることもあるので全国的に知られる人になりましたが、当時はまだ、20代前半の、男性の割には小柄で、ちょっと控えめながらも、どこかひょうひょうとした感じで、笑顔が輝き、目が澄んだ青年でした。20〜30人くらいの前での講演。若くてもこんなに立派な人がいるんだぁ〜、やっぱり年齢じゃないなぁと感動しました。そこにいた全員がファンとなり、休憩時間になると、一瞬にして年配女性に囲まれちゃいました。
昨年、栗城さんはエベレスト単独無酸素登頂に挑戦しましたが、頂上を目の前にして、無念の下山となりました。その様子はテレビでも放映され、「生きて帰る」為の決断に涙が止まりませんでした。栗城さんの著書「一歩を超える勇気」を読んで、また感動しました。
そして今年9月にもエベレストへ再挑戦するが、またも無念の下山。
彼は特別な人ではありません。テレビの企画で「栗城の体をしらべてみよう」というのがあったそうです。過酷な登山と同じ状況を作って、40回以上も指から血液を採取し、大変な思いをして調べられたそうです。測定後、先生が「すごいことがわかりました!」と。そして「腕力、脚力、肺活量、すべて平均以下です」と。ガックリ。
ただ、栗城さんには他のアスリートと違うところがありました。普通、肉体に負荷がかかればかかるほど、呼吸と心拍数が上がるのですが、栗城さんはそれを一定に保とうとする力があるそうです。さらに驚いたのは、普通、筋肉が疲れると乳酸がたまりますが、栗城さんの場合、ある一定のところを超えると、体が乳酸を下げようとするそうです。しかもそれは、生まれつきの体がそうするのではなく、意識してコントロールされていると。
栗城さんは、常に苦しい状況を受け入れようとしていて、苦しければ苦しいほど、出る言葉が「ありがとう」なのです。「ちくしょう」とか「負けないぞ」というような気持ちを持ってしまうと、力がでないらしい。苦しみを受け入れ、感謝することで、体がコントロールできている。「ありがとう」の言霊のすごさがここにもありました。
栗城さんは常に夢に向かって突き進んでいます。しかし、そこに"りきみ"はありません。すべてを受け入れ、すべてに感謝して「ありがとう」を口にしながら、自然体で一歩一歩ずつ進んでいきます。それが、すばらしい結果につながっていく。
私たちの日常生活も同じだと思います。栗城さんのことが、益々好きになりました。あの時、栗城さんに頂いた1枚の絵はがきは、今もたかみかの玄関に飾ってあります。
著書の中で一番、私が気に入った一節はこちら。
五感をフル稼働させながら自然と対話し、次の行動を判断する。
私利私欲は考えない。感じるままに。感じるままに。
ピンと張った心のアンテナがこの自然と向き合う。
座右の銘「限界も国境も自分が作った幻想である」
公式サイト http://kurikiyama.jp/ モバイルサイト http://kurikiyama.jp/m/
アーユルヴェーダの白湯飲み健康法
たかみかでは、一度沸かした水ではなく、"生の水"をしかっりと飲みましょうとお勧めしています。日常からしっかり運動して、体が温かい人なら常温の水でもなんら問題がないのですが、冷えている人には常温でも冷たすぎるし、余計に冷してしまいます。そんな人には、人肌ぐらいの温度にした生水がいいのですが、「ちょっとお湯を混ぜて飲んでね」とお話しするのですが、なかなか実践はむずかしいようです。
ならば、冷えている人には、いっそのこと「白湯飲み健康法」お勧めしようかと思います。冷えは万病の元。人間が生きていくためには生水も絶対に必要なので、少しは必ず飲んで頂きたいのですが、熱々の白湯で体を温めて消化能力も効果大です。
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まず、朝起きたらすぐにおいしい白湯をつくります。(つくり方は下記)
そしてできたてをカップ1杯すすります。これは胃腸を温めアグニ(消化力)を高め、排泄を促します。
そして、昼食と夕食のときに、カップ1杯の白湯をそれぞれ少しずつすすりながら食事をします。ご飯やおかずを食べて白湯をひと口、またご飯やおかずを食べて白湯をひと口、というように白湯をすすっていきます。
そして最初の1、2か月ぐらいのあいだ、食事以外の時間帯にも、ときどき白湯をひと口、ふた口すするようにすると、アグニ(消化力)を高め、胃腸のクリーニングになりますから行うといいでしょう。
仕事などで外出する際には、朝つくった白湯を携帯用の魔法ビンに入れて、持ち歩くようにするとよいです。そしてすする分だけカップに注ぎ、できるだけ熱い状態で飲むようにしましょう。
白湯といえども1日に1リットル以上飲み続けると腸の栄養も流れてしまい、消耗してきてしまいます。毎日飲むなら700〜800mlまでにしてください。
アグニ(消化力)が弱く、腸にアーマ(毒素、食べたものの未消化物)がたまっている人は、最初のうちは白湯をすするとおいしく感じられず、むしろまずく感じることもあります。それは腸にたまっているアーマの部位に白湯が流れ込み、そこでよりつまった感じがするからです。しかし、毎日白湯をすすっていると、やがてアーマが流れ、腸がきれいになってきて白湯がおいしく感じるようになります。ですから、白湯を飲んでおいしく感じない人ほど、白湯がおいしくなるまで毎日すすってください。
<白湯の作り方>
@きれいな水を火にかけて沸かします。
A火は強火でかけます。
B沸騰したら蓋をとって湯気があがるようにします。(大きな泡が出るくらいの火加減)
Cその状態で、最低10〜15分沸かし続けます。(換気扇をまわしながらが効果的)
Dポットなどに入れて、1日700〜800ml(カップ5〜6杯程度)飲みます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜以上「毒を出す食ためる食」(蓮村誠)から抜粋
食事中に水分が多いと胃液を薄めて消化能力を低下させますので、食事しながらの白湯は、決してゴクゴクのまず、胃腸を温める程度に、ほんのひと口というのがポイントかと思います。私は食事中の水分は味噌汁1杯だけにしたいので、食前に白湯を飲んでいます。
私の白湯の思い出は、子どもの頃に薬を飲むときに使うもので、とっても"まずい飲み物"というイメージが強くありました。しかし、何十年ぶりかに飲んだ白湯の味にびっくり!「え〜お白湯ってこんなに美味しかったっけ??」と感動。まぁうちは自然回帰水ということもあるでしょうが、それだけ体が変わったということなんでしょうね。
みなさんも美味しく感じるかそうでないか、是非試してみてくださいね。
映画「不食の時代〜愛と慈悲の少食」
私と同じ歳の森美千代さんは、15年以上も1日に青汁1杯で過ごされています。難病の「脊髄小脳変性症」も克服。著書「食べること、やめました」は、以前たかみか通信でもご紹介したとおりです。断食療法で有名な甲田光雄医師の「甲田メソッド」で、筋ジストロフィー、膠原病、潰瘍性大腸炎、甲状腺がんなど様々な難病を克服した人々も登場されています。サンプラザ中野さんや船井幸雄さんも支持されている映画です。
是非たくさんの方に見ていただきたい。食べることの意味を真剣に考えてみませんか?
渋谷アップリンクでは11月26日まで上映。大阪では11月6日〜大阪第七芸術劇場にて。
全国順次公開されます。
http://tetsushiratori.hp.infoseek.co.jp/pg23.html
今回の『はい!元氣らいふ』読みどころ
一面の「元氣者トーク」は、「今あるガン3ヶ月でここまで治せる」の著者、済陽高穂(わたようたかほ)医師です。
ハイ・ゲンキ最前線は、兵庫県宝塚市のSINGA宝塚クリニックの林博文先生。患者さんの心と体にじっくりと耳を傾けて、「本当の自分」を発見してもらう治療をされているようです。写真の笑顔がすばらしい。
愛食者便りでは、「寝込まなくなり、疲れもとれやすく」「無事、双子を出産 母乳もたっぷり!」「集中力がつき味覚もよくなりました」などなど。
編集後記
10月のたかみか健康講座では、高血圧がテーマだったので、腎臓を丈夫にする「ゴボウの梅煮」と「黒豆昆布」をお出ししました。「ゴボウの梅煮」とは、ゴボウ1本と梅干1個を6〜10時間炊いて、出来上がりをスライスして、毎食20〜30g食べるものです。「黒豆昆布」は黒豆と昆布を同量炊き込んで、毎食大さじ2〜3杯たべるものです。味付けはしません。
今回特に「ゴボウの梅煮」は大好評!! ゴボウの甘さがしっかり出て、今までに食べたことのないゴボウという感想でした。梅干だけで、砂糖もミリンも使っていないのに、あんなに甘くなるなんて、私も初めて炊いた時は本当にビックリでした。みなさんも是非お試しください。特に高血圧の方、耳鳴りのする方、腰痛のある方は是非!
高血圧は、腎臓の機能低下が原因のことが多いので、腎臓にダメージを与えるものを減らすのが一番。まず砂糖(特に白砂糖はやめる)、食品添加物(多くはナトリウム化合物なので、塩味のしない、質の悪い塩を摂っているようなもの)、肉・魚・乳製品などの動物性食品です。お塩は品質重視で適塩にしましょう。どんなお塩がいいかわからない人は、是非、玄米酵素の「ミネラル68」をご利用ください。
次回は11月24日(火)午前、アトピーをテーマに開催です! アトピーの方には是非生野菜を食べて頂きたいので、簡単手作りドレッシングをいくつかご紹介します。
以上
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