たかみか通信 2010年9・10月   2010/8/25発行
(月の月3日 kin139 青い太陽の嵐)

 今年の夏は本当に暑く長い夏でしたね。この分だと秋は短いかもしれませんが、その時その時に季節をできるだけ楽しんで過ごしたいものです。


睡眠を制するものは人生を制する!

 なかなか寝つけない、夜中に目が覚める、朝スッキリ起きられない、どれもいい睡眠とは言えませんよね。でも、該当する方が多いのではないでしょうか? いい睡眠でスッキリ起きられるようになると、起きている間ずっと効率よく、なんでもはかどるようになります。毎日、充実した時間が過ごせると、結果的にいい人生が過ごせます。

 私も、物心ついた時から30数年間、朝は全然起きられず、いつも遅刻寸前。社会人になっても、いつも布団の上で何分もボ〜としていて、ひどい時は、壁づたいに這うようにして、必死な思いで起きて、フラフラと会社に向かっていました。
そんな昔がうそのように、今は早寝早起きが定着し、朝はスッキリ、目が覚めたらスグにでも動き出せます。日中もわりとテキパキ動けています。なんて幸せなんでしょう。

 今回は、インドの伝統医学アーユルヴェーダからみた、いい睡眠をご紹介しましょう。アーユルヴェーダは本格的には勉強していませんが、参考になることがたくさんあります。

 アーユルヴェーダでは、ドーシャと呼ばれる3つの力があります。
「ヴァータ」…風から連想される性質。軽い、動く、冷たい、乾燥、澄んでいる、など。
「ピッタ」…火から連想される性質。熱い、鋭い、軽い、流れる、辛い、など。
「カパ」…水から連想される性質。重い、柔らかい、冷たい、遅い、湿っている、など。

 一日の時間によって、このドーシャとの関わりがあります。
 朝と夜6時〜カパ(水)、朝と夜10時〜ピッタ(火)、昼と夜中2時〜ヴァータ(風)

早寝早起き
 たとえ同じ時間眠っても、夜10時に寝た人と午前2時に寝た人では眠りの深さが違います。「長さ」より「質」が重要です。
 夜10時を過ぎるとピッタ(火)が優勢になるので、目が冴えやすく、寝たとしても眠りが浅くなりやすいのです。なので、できるだけ10時までに寝るのが一番! そんなに早くねれないよ〜という方は、週に1〜2日だけでも寝る日を作りましょう。
 朝は遅くても6時までに起きるようにしましょう。6時を過ぎると、重い性質のカパの時間帯になり、その時間に起きると、いつもより長く寝たとしても、すっきりするどころか、かえってボーッとしてしまうことがあります。

夕方のいちばん忙しい時間にひと休み
 夕方は昼間の疲れが出てヴァータ(風)が増え、しかも14〜18時はヴァータの時間帯なので、いちばんヴァータが乱れています。夕方に休まず、そのまま飲みに行ったり、テレビやパソコンを楽しむなど活動をしてしまうと、ヴァータは乱れっぱなしとなり、その状態で眠ろうとしても、なかなか眠れません。夕方に30分でいいのでブレイクを入れると、ヴァータがしずまって、その日の睡眠の質が格段によいものになります。

夕食は昼食より軽く
 アーユルヴェーダでは、朝食は軽くし(体質によっては食べない)、ピッタ(火)が優位になる昼食に満足するものをしっかり食べます(食べられる量の4分の3)。夕食は昼食より軽めにします。遅くても夜8時までに終えるようにします。帰宅が遅く、寝るまでに時間が短い時は、消化のよい食べ物を少量か、ときにはスープだけにしましょう。

寝る直前はリラックス
 寝る直前まで、テレビやパソコンや読書などで神経を使わないようにしましょう。また、寝る直前にお風呂で温まり過ぎると、これも神経過敏になってしまうので、直前のお風呂は軽めにするか、もっと早い時間にしっかり入りましょう。
 テレビやパソコンを楽しむのは夜9時まで。その後はリラックスして過ごします。もしベットに入って眠れなくても、起き出してテレビを見たりしてはダメ。明かりを落として、横になって、目をつぶっているだけでも、6〜7割程度の睡眠効果はありますし、それを続けていくとヴァータ(風)がととのって眠れるようになります。

寝酒に頼っていると、不眠が本格化!
 寝つきが悪いからといって、寝酒をすると、ピッタが上がるために眠り自体は浅くなり、人によっては夜中に目が覚めやすくなります。寝酒の習慣が唯一の楽しみだからやめられない方は、晩酌と一緒に白湯を飲む習慣をつけましょう。お酒や食事を頂きながら、熱めの白湯をひと口ずつ、間に挟むように飲みます。このときに飲む白湯は、電気ポットで沸かしたものでなく、やかんの蓋を開けて、10〜15分しっかりと沸かしたものです。アルコールと一緒に白湯を飲むと、アルコールの持っているピッタを乱す質を減らすことができ、深酒しても二日酔いになりません。ただし、お湯(白湯)わりでは意味がありません。

洗髪後のぬれた髪はすぐに乾かす
 冷たく濡れた状態は、ヴァータ(風)やカパ(水)を乱します。そのせいで、不眠を悪化させてしまうのです。また、うつ状態をもたらしたり、太りやすくなったり、花粉症やアレルギー性鼻炎、慢性気管支炎にもなりやすくなります。

寝る前に机の上を整理整頓する
 ゴチャゴチャした机の人は、あたまの中もゴチャゴチャ。まさに私のことですね^^;
スッキリ片付けると気分もよくなります。ものが散らかった状態はヴァータを悪化させます。机の上や身の回りの整理整頓は不眠の解消法にもなるのです。不眠じゃないけど、私もヴァータが乱れがちなので頑張ります!

 他には…夜仕事が終わらないときに、眠気が出ないようカフェインをとるのはやめましょう。カフェインで神経を刺激し、興奮させるのはよくありません。思い切って早く寝て、夜中の2時3時に起きて仕事をした方が健康的で仕事の効率も上がるはずです。また、夕食に辛いものを摂りすぎると、ヴァータを乱して寝つきが悪くなりやすく、ピッタを乱して夜中に目が覚めやすくなります。心当たりのある方は、控えましょう。

 著書には体質別にもっと詳しく書いてありますので、ご興味のある方は、ご覧下さい。
 「ダメな睡眠いい睡眠−あなたを健康体質に変える10のコツ」蓮村誠著 PHP
 「毒を出す生活ためる生活」蓮村誠著 PHP

 また、玄米酵素のセミナーでは、不眠の方へのアドバイスとして、午後1時までに外を歩くことと、ホルモン(セロトニンやメラトニン)のバランスを整えるために夕方にハイゲンキ(花粉)を食べることをお勧めしています。是非お試し下さい。


北海道新聞に玄米酵素の記事が大きく掲載

 8月20日付けの北海道新聞に、FBRA(玄米酵素の学術名)の記事が大きく掲載されました。ハイ・ゲンキという商品名も、会社名も掲載されています。7月15日、北海道大学で行われたがん予防学会での発表がきっかけで記事となったものです。
 岐阜大学の久野先生は、「消化管の臓器だけでなく、複数の臓器に対し発がん抑制効果を示していることから、ほかのがんにも有望である可能性がある」また、FBRA学術研究会の座長、小林博先生は「特定の物質が、複数のがん抑制効果があるという実験結果が得られるのは非常に珍しい」と話して下さっています。
http://blog.genmaikoso.co.jp/2010/08/post-193.html


今回の『はい!元氣らいふ』読みどころ

 一面の「元氣者トーク」は前回に引き続き、漫画家の魚戸おさむさんです。
 ハイ・ゲンキ最前線では、大阪市北区のみうらクリニック・三浦直樹院長。医大生の頃、産婦人科医であった父親が末期がんを宣告され、権威と称される教授が見舞いにと持ってきたのが民間療法の数々という現実…。今では、クリニックで食事療法などを指導し、ハイ・ゲンキも勧められています。
 ハイ・ゲンキ トピックスでは、「がん予防学術学会」でがん予防効果を発表。各種の疾患、発がん、老化などに深く関わっている活性酸素の抑制で国内特許を取得。
 愛食者便りでは、玄米酵素を食べ出して1年、息子さんの喘息やアトピーの調子がよくなり、ご主人の蕁麻疹もでなくなったそうです。


編集後記

 8月25日付の朝日新聞の一面に、「日本学術会議でホメオパシー効果否定、医療現場に自粛要請」と、大きく報道されました。ホメオパシー療法は、病気と似た症状を起こす植物や鉱物を何度も水で薄めてかくはんし、限りなく薄めたこの水を砂糖玉に染み込ませた錠剤(レメディー)を服用して自然治癒力を引き出し、病気を治すというものです。

 私は直接利用したことはないのですが、適切に処方されると絶大な効果を発揮することがあるようです。日本は現代西洋医学一辺倒のところがあり、私は逆にそこに問題があると思っています。なぜなら、その結果、病人も国家医療費もどんどん増加の一途を辿っているのですから。どんな治療法を選ぶかは、国民の意思に任せるべきで、日本学術会議が否定するものではないと思います。今回の記事に正直がっかりしました。

 先日、健康保険証の更新で、新しいカードが届きました。今回から、なんと、裏面に臓器提供の意思表示が記入できるようになっていました。保険証に自分の意思を表示するというアイデアはすばらしいですね。しかし、私は「臓器移植」に反対です。私たち人間は母親から頂いた、たった1個の卵子が分裂分裂を繰り返し、大人で60兆個の細胞の集まりで一人のからだができあがっています。すべてがつながっているはずなのです。

 それなのに、人間の体を、あたかも機械の部品のように、1つの臓器がダメになったから、他人の臓器を移植してしまうという考えはおかしい。 自然の摂理に反しているとしか思えません。移植後は、拒絶反応が出ないように免疫抑制剤の投与が一生続きます。と同時に、感染症にかかりやすく、ガンも発生しやすい状況をつくることにもなります。

 移植後、提供者の好みが移植された人に現れたり、なかには精神分裂症になる方もいると聞きます。命はとても大切です。だからこそ、どんな生き方をするか、今をどう生きるか、そういうことがなにより大切なのではないでしょうか。

 なんだか、ちょっと重い話しになっちゃいましたね〜。まぁ、考えに個人差があって当たり前ですから、色んな意見があっていいのですが、たまには自分の意見を強く主張したくなってしまいました。世の中の大多数の意見に流されず、自分の考えを大切に生きていきたいと思っています。 (^^)/~~~


以上


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