ザビガ・アイデアスII




2月に描いたザビガ。アミガと対極的なコンセプトゆえに吊り目に金髪碧眼、
おまけにホクロの位置まで左右対象(笑)寿命は17歳という短い命なれど、自分の
中に流れるラミガの血の危険性。世界に散らばるアミガ達の各種能力をラミガが
吸収する日がいつか来る。直接会った事はないものの、ラミガという女の危険性を
自らの血で察したザビガはラミガの野望を潰すためにある一つの決意をするわけで。
それが「滅し」のアミガ=ザビガの使命。本当は「滅ぼし」なんだけど字数調整ゆえ
「滅し」になってるのは容赦 (^^;

ザビガ覚醒、時に14歳。「滅し」の本来の使命は、ラミガの端末であるアミガ達の
中で、ラミガに刃を向けるような裏切り行為をした者や、武術も術法もろくに修得
できなかった落ちこぼれた者を消去する事。すなわちラミガの右腕的存在となっている
わけだ、本来の彼女は。でも、そのラミガが危険な存在だと知った彼女は、ラミガに
つく事なく離反を決意。「滅し」の力をラミガ封じに使う事にしたわけですぁ。

その末にザビガの取った行動とは「アミガ殺し」。単純かつ短絡的な方法ではある
ものの、確実にラミガのパワーアップを押さえる事ができる方法として、世界中の
アミガの名を持つ娘を殺すしかないと悟ったわけ。もともと自分の死期が近いと
いうのもあり、生きていられるわずかな時間のうちに出来る事として彼女がこの
方法を選んだのは必然なのかも知れず。

そしてその最初の犠牲となったのが、幼なじみにして初恋の相手であるエルガ。
アミガ遺伝子を持つ者同士は互いに察知できるので(血が覚醒していなくても何となく
感覚的には解るらしい)同じ村に住んでいて一緒に遊んでいたとなれば気付かぬ
わけもなく。ゆえにザビガは最愛の人を自らの手にかけてしまう事に。エルガとの
死別で決意を新たにしたザビガは、それまでの商人生活で稼いだお金を全て使って
帆船ザイダベック号を購入(笑)武器も短剣からレイピアに換えたその後の彼女の
あだ名はザビタン…いー加減にしろって言われそうだ (^^; まぁ船を買ったのは
本当で(レイピアもあだ名も本当なんだけどね)、彼女はそれに乗って世界を駆け
各地に感じるアミガの血に導かれて「アミガ殺し」の旅を続けていくわけです。
命が尽きるその日まで。この時ザビガ15歳。

一年後、ザビガ16歳。この時既に殺めてきたアミガの数は60人。残り4人のうち
自分と、どうしても存在を感知する事のできない1人(異世界へ飛んだラルガ)を
除いて残り2人。全てのアミガを消去する事でラミガのパワーアップを押さえる事が
出来ると信じる彼女はそのうち1人の存在を察知、そこへ足を運ぶ事に。そこに
いたのはアミガ’ことアミガ・カスタム。ここでもまた血に従いアミガ’に襲い
かかるザビガなれど、アミガ’の想像以上の戦闘能力と(この時点でアミガ’は既に
アミガII’になってます)アミガ’の兄妹達の介入により不利を悟り撤退。

次なる目標としてアハーン大陸東方は吾伽式(あかしき)に向かっているアミガこと
アミガ・ローズを狙う。だがしかしアハーンに到着したあたりからザビガの体調が
悪化。死期が目の前にあると知るザビガ。ようやくアミガを発見した頃にはこれから
どっちが死ぬのか解らないような状況なほどに衰弱。しかし使命だけは果たそうと
する。でも運悪く、アミガ・ザビガ・そして追ってきたアミガ’達の前に「真」なる
アミガことラミガが降臨する。ここで話を聞かされ、初めて自分達の中に在る
アミガの血・アミガ遺伝子のことに気付くアミガ&アミガ’。遅いぞ (^_^;

ザビガは最後の力でラミガに攻撃をかけるも、剣は空を斬るミラーナイフ状態。
逆にラミガの反撃を受けて致命傷に。だが、絶命寸前のザビガの前に駆けつけた
影が一つ…?…という事で次へ続くのです (^^;