アルトリウス
アンノック・パーシバル
レッド・ガドーハ・バルファイア
キャノン・ランスロット



それは<銀>の大魔王、アリサが人間イレーネ・アーサーだった頃。人間が「術法」
や「科学」による適応により、種としての「進化」を自ら放棄したばかりの頃。
遥か遥か、果てしなく昔…。

イレーネの父、コナンは平和な島ザップ島の地方領主だった。彼は元々冒険者の息子
として生まれたのだが、金竜をその下僕とし、囚われの姫君(後の妻となる女性、
イレーヌ)を救出したという強運と実力の持ち主で、イレーヌとの結婚後は男爵として
領主に就任、街を守るために<赤>の悪魔達との戦いを毎日のように続けていた。
そんな中の1匹「ファファ」との戦いにおいて、ファファの召還した1発の隕石が
街を直撃。街の中央に巨大なクレーターを作りつつも仲間達とこれを撃退したのである。

しかしその復旧もままならないある時、その島に北方からの侵略の手が伸びる。
北の大陸、ジアティス帝国の侵略である。それまで外界との交流が無かったザップ島に
おいては、対人の自衛手段を全く必要としなかったため何の抵抗もできないまま
ザップ島は陥落した。各地の領主は次々と帝国に降伏。人々の命は保証されたものの
帝国は見せしめとして領主を公開処刑していった。そしてその手はコナンの所へも
やって来たのである。

コナンは妻イレーヌと、まだ赤ん坊の息子ビンク&娘イレーネを山奥の名も無き村へと
避難させた。そして自らは帝国軍に足を運んだ。こうしてコナンは帝国の手によって
処刑された…はずだった。実は処刑の直前、コナンの友人であるエルフ・ジョベリンが
人知れず彼を救出したのである。そして処刑台にはコナンそっくりなゴーレムを
すり替えて配置しておいた、というわけ。

救出されたコナンは、ジョベリンの空中庭園へと連れてこられた。ここは科学文化の
時代に人間達が創り出した浮遊施設なのである。「今は帝国に勝てないが、いつの日か
帝国に討ち勝つ事の出来る日が来る。その然るべき時期が来るまで君は力を蓄えて
おくのだ」こうしてコナンは別途救出された仲間達と共にコールドスリープに入る。

成長したコナンの息子ビンクと娘イレーネは育ての親から史実を聞かされ、帝国に
復讐するために魔族と契約。魔人グレオン&アリサとなったのである。そして
グレオンとアリサは実の兄妹でありながら、間に子供を設けた。幸い健康に生まれた
2人の子供イルド・アーサーは親の宿命や祖父母の悲劇を聞かされる事はなく、
健やかに育ったという。

グレオンとアリサはジアティス帝国に殴り込み、ジアティス皇帝と対峙する。魔族と
契約してまで果たすつもりだった復讐劇。だがそれは果たされる事は無かった。
皇帝もまた魔族と契約していたからである。それもアリサ達より高位な魔族、即ち
「魔王」との契約。アリサ達は一矢も報いられなかったのだ。
そして200年の時が過ぎる。

戦士レクラス・グレイオスや魔術士セイル・スレッジ・バルファイアをはじめとする
村の青年達は、村民税を輸送するために街へ出た。レクラス達はその旅をきっかけに
ザップ島各地を点々とする冒険をし、やがて史実を知る。この島がかつて帝国に
侵略されたのだという事。そして自分達の中にはその侵略で無念の思いをした
アーサー家の血が流れている事。

やがて彼らは決意した。「帝国打倒!!」それに呼応したかのように、ジョベリンの
空中庭園ではコナン達が目を覚ます。レクラス達と合流したコナン達は、北の大陸
ジアティス帝国を目指して旅立ったのである。

ついに帝国にたどり着いたコナン達。時のジアティス皇帝は、200年前ザップ島へ
侵略行為を行った皇帝その人であった。魔人となった彼は永遠の命を手に入れて
いたのである。彼を討とうと歩み寄るコナン達の歩みを阻むように出現したのは、
かつて皇帝打倒を目的としながら、その力の違いで皇帝の下僕となり果てたアリサ達
であった。コナン達とアリサ達は互いの正体も解らないまま戦った。だがコナン達は
魔族に有効な「ジェムズウェポン」の加護でアリサ達を退け、そして皇帝を倒したのである。

この戦いの後、コナンは改めてザップ島の領主となる。レクラスの仲間である魔術士
セイルも、アリサが逃げた際に落としていった竜の形のサークレットを入手。
サークレットの効果で永遠の命を手に入れて大陸に魔導王国「ソーサル・キングダム」
を建国。永遠の魔導王となった。

…いきなりこんな昔の物語書いてもややこしいだけなんだけど (^^; この絵の連中を
語るにはその辺のバックグラウンドが欲しかったのよ (;_;)/

そして彼らの時代から約1億年もの時間が過ぎます。この間にも新たな亜人が誕生
したり絶滅したり。人間は先に書いた通り、環境に適応する「手段」を手に入れたので
種としての「進化」はこの1億年で皆無と言って良い程なし。その間、約3000年
周期で魔法文化と科学文化が交互に発展・衰退していくんですが、セイルのソーサル・
キングダムだけは魔導王の半永久在位というのもあって、科学文化全盛の時代でも
魔法国家として運営されていたようです (^^;

その魔導王セイルが王位を退いたのはアミガ達の時代から約1000年ほど前の事。
それに伴い当時の世間では様々な説が飛び交ったようですが真説はセイルが
イモータルの領域に行ってしまったからでして(笑)そんなわけでアミガの時代、
セイルの名は神の名として登場します (^^;

で、絵の4人は旧世紀のキャラ達とどう関係があるのかと言うとですが、一番左で
横顔向けてるアルトリウス。彼は他ならぬコナン・アーサーです (^^; 確かアーサーの
綴りって、国によってアルトリウスって呼ぶらしいんでそのネタ拝借しました (^^ゞ
ジョベリンの空中庭園で1億年近くもコールドスリープしてたらしいッスね(滝汗
アルトリウス(コナン)と下の3人を分ける1本の剣。これがかつて皇帝を倒した
際に用いた「ジェムズウェポン」の1振りです (^^ゞ

剣の頭身がまるまる宝石で出来てるのが特徴で、その宝石にも特殊な術法で折れない
ようコーティングされてるという仕組みです☆うちの世界の魔族は宝石の輝きに
魔力を吸い取られるという弱点を持っており、悪魔達を退けるにはもってこいの
武器なんですね (^^) ジェムズウェポンじゃなくても剣の柄に宝石が埋め込まれてる
とかされてれば、下級悪魔程度なら十分戦えるし。だから金持ちの家なんかでは
魔除けがわりに、窓や寝床に宝石を飾っていたりします (^^) でも魔王クラスと
戦うにはジェムズウェポンはやっぱり必須ッスね。

ちなみに絵の剣はコナンが持っていたもので「ルビーソード」。1億年が過ぎた
アミガの時代においては、この剣は悠久の滝の流れに打たれ続けて強化されたと
いう設定で「スタールビーソード」として蘇ります☆何だかドラゴンの聖衣みたいな
ネタですが f(^^; 去年のカレンダーでアリサが持ってたのはただのレッドルビーソード。
ちなみに兄のグレオンはブルールビーソードを装備。しかし剣に光書き込んだつもり
だったんだけど、同調の色なんではっきり言って解らないね (^^; 256色で見たら
益々見えないし(泣

さて、下段の3人。左の青い鎧の奴はアンノック・パーシバル。1億年経った現在で
なおコナンの血をかなり色濃く引く者。使う武器はポールウェポン。斧槍ね。先月の
カレンダーで描いたマミガのパーティに所属。アルトリウスをマルチタイプとするなら
彼はパワータイプ。

真ん中の黒髪の魔術士。彼はコナンの子孫である魔導王セイルのこれまた子孫である
レッド・ガドーハ・バルファイア。セイルが神になってからもソーサル・キングダムは
繁栄しており、その王位もまたセイルの子孫であるバルファイア家の者が代々継承
していたのだが、それらに縛られるのが嫌なのが現在の王子である彼、レッド。
魔導力や先導力が極めて高いだけに、王位を拒絶するのがもったいないぐらいだと思う
というのは王宮関係者の話(笑

右の白い(一応銀色なんだけどね (^^; )鎧の彼もまたコナンの血を強く受け継ぐ者。
名はキャノン・ランスロット。元々ソーサル・キングダムの宮廷騎士の息子として
生まれたのだが、同年齢のレッドと意気投合。ちょくちょく2人で城を抜け出して
冒険に出かけてる様子。細身の剣を使用するスピードタイプ。

ちなみにアンノックはアミガの時代、レッドとキャノンは20年後のすずめ達の時代に
活躍してます (^^ゞ