くちなしの花
和名:クチナシ 科名:アカネ科
Gardenia jasminoides

くちなしの花

梅雨の季節には、静けさ漂う花が多い。クチナシはそのひとつにあげられる。濃緑色の葉に、純白の花が映え、良い香りを放つ。 クチナシの仲間は亜熱帯から熱帯にかけて、多くの種類がある。庭園用として、多く植えられているのは、九州や沖縄に野生するコリンクチナシの変種。 クチナシの名前は、口無しの意味で、果実が熟しても割れて中の種子を出さず、口をあけないところから付けられた、名前。熟すると、黄赤色となり漢方薬では、 これを、サンシシとよび、薬用として、もちいられてきた。熟した果汁は、料理の着色料や、布の染料として、広くつかわれてきた。



花、果実ともに、利用可能だが、八重咲き種は、果実をつけない。丈夫な常緑花木であり、かなり日当たりの悪い場所でも、花つきが良い。但し、注意する点がひとつだけある。 オオスカシバという、蛾の幼虫に、あっという間に、葉を食べられてしまうことがある。芋虫は、葉そっくりの緑色をして、気づかぬことが多い。すぐに、殺虫剤をまいて、駆除 しないと、丸坊主にされてしまう。

コクチナシは、別名ヒメクチナシともいう。

19世紀に欧米に渡りその清純さとすばらしい香りが、欧米人を魅了した。

くちなしの花

アメリカ合衆国では、独立記念日に、女の人たちは、髪飾りにして、祝う風習があった。


くちなしの花 ( http://www5d.biglobe.ne.jp/~taniai )
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