バイトに行きました その2


バイト先の出版社は初めて行ったところです。

というか、辞書や教材を作っている大手の出版社に足を踏み入れたのは初めてです。

観察っ(笑)


たた美の席は通路側です。
通路をはさんで右ななめ前方に30歳くらいの男性が目に入りました。

・・・うーん・・・何かが違う・・・

なんだろう、この違和感は   ←名探偵コナン風に


あ。わかった。

この男性、ひざ掛けをしています。
チェックの。

だから なんだか違和感があったんだね。

ひざ掛けしてる男性って、珍しいんじゃないかなぁ。
冷え性なのかな。



たた美、担当の青山さん(仮名)に呼ばれました。

その1 でも書きましたが、20代の若い女性です。
今回の仕事のチーフをしているようです。

青山さんは立ったまま、隅のデスクで仕事の説明を始めました。
たた美も立ったまま、説明を聞きます。

・・・うーん・・・ここにも何か違和感が。
  

青山さんの後姿に何か・・・


ファスナーだぁ。

例えば、こういうタイトスカートを着ていたとすると
(後姿です)


ファスナーの位置(手で持つ所)って着用時には この辺りですよね。


上にあげますからね。

       
でも、青山さん、上にジャケット着てるのに       
ファスナーの手(つかむところ)がジャケットの裾から見えている・・・       





ファスナー、あいてないか? (^^;)

  
青山さんはとても細くてキャシャな方なので
ファスナーが開いていようが閉まっていようが中は見えません。
上からジャケット着てるしね。


・・・でもあいてるよなぁ、きっと。この位置じゃ。


しかしですね。

経験的にこういう場合、「あいてますよー」なんて教えたらダメなんですね。

「きゃ〜〜〜 ウソうそ嘘ぉぉぉ!!!」

的な大騒ぎになったりする場合があるんです。

でも、教えてあげないとかえって恥ずかしい思いをするわけで、
やはり何とかしてさしあげなくては。
男性が気づいたとしても「あいてますよ」なんて言いづらいでしょうし、
男性から「あいてる」なんて指摘された青山さんもかなり困っちゃうでしょうし。

ここはやはりたた美おばちゃんがっ!(笑)


そこでたた美は周りに男性がいないことを確かめると
青山さんの後ろにまわり、

「ちょっと失礼します」

と小声で言うと  「ピッ」 とファスナーを上にあげて閉めてあげました。

やはり開いていたぁ。

かなり動揺するかもしれませんね、青山さん。
会社が始まって、かなり経ってますから。


というたた美の予想は
あっけなく裏切られました。     

   青山「あ、どうもありがとうございます。あいてましたぁ?
       よくやっちゃうんですよ、私」


・・・全く平気だよ、この方(笑)


   青山「じゃぁ、今まで中を見せて歩いてたんですかね、私

   たた美「あ いえいえ。青山さん、細いから。
     ちょっと見ても全くわかりませんから、大丈夫ですよ」

   青山「そうですか? あ 中も黒いからだ  ← 平然と


(^^;)いや、聞いてませんて、そんな(^^;)





お昼になりました。

お弁当を食べていると、さきほどのひざ掛けの男性
お茶を入れて持ってきてくれました。

わーい(^○^)

ひざ掛けくん 「お茶、どうぞ」


( ̄□ ̄;)




たた美「あ・・・ありがとうございます」  ← 動揺を隠せない











女性です








ひざ掛けくん、女の人だぁぁぁ
(声もそうだけど、顔もよく見ると女性でした)






おうちに帰って、たた美はだんなさんに報告しました。

  たた美   「大手の出版社に就職する女性ってさー どんな人だか知ってる?」

  だんなさん 「さぁ。どんな人?」






  たた美  「男っぽい人」








わははは♪
すいません。
初日の印象ですよ、初日の。

皆さま、仕事はもちろん、細かい心配りもできる、
ステキな女性ばかりでした。

なんていうかなぁ。
忙しいんですね、皆さん。
締め切りのある仕事ですから。

でも、ニコニコとしています。
冗談や雑談も交えて仕事に取り組む余裕を持っているんですね、男性も女性も。
そのせいか、会社の雰囲気はとても落ち着いていて、明るいものでした。
仕事が楽しいんでしょうね、素で。
いいなぁ、と本気で思いました。


みなさま、お世話になりました。 
手が足りなくなったらまた呼んでくださいね。   
マイカップ持ってお邪魔しまーす(笑)



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