< 主婦Tさん、衝撃を語る >



いや、もうホントに英語のプリントを持っているP介
を目撃した瞬間はショックでした。
赤い顔をして目はウツロしかも充血していたのです。(熱39度)
なのに手に持っているのが英語のプリントですよ?
マンガではなく、ゲームの攻略本でもなく、英語のプリントだったんです!

「死ぬぞー やめろー そのプリントを置いて寝てこーい!それは自殺行為だー」

と本気で言いました。
今思うと、あれはタミフルによる異常行動のひとつでした。間違いありません。
亡くなったお子さんはベランダから飛び降りたり
道路に飛び出したりしてしまったようですね。
P介の場合、自殺行為が「英語のプリントをやる」ということだったのです。

P介は母親の静止の声に全く気づかないかのように、
それでも英語のプリントを凝視していました。
幻覚でも来ちゃっていたのでしょうか・・・

プリントの内容は、「三単現のS」に関するものでした。
主語が3人称単数(He とか She とか Mike とか Judy とか)
で現在を表す英文だった時、
一般動詞には-sまたは-es をつける、というアレです。

(例) 
  1 Ken and Kumi play tennis.(ケンとクミはテニスをします)
            ・・・主語は3人称だが二人いるので(単数ではないので)
               play に s はつかない

  2 Ken plays tennis.     (ケンはテニスをします) play に s がつきます


こんなのやってるP介は末期症状です。健康な時のP介なら考えられない。
どうしよう。
P介がおかしい。
最初からおかしい子の場合、おかしくなったらどうなるんだ?

しかし・・・次の瞬間、P介が「3人称」について喋っているのを聞いて、
私の中に安堵感が広がりました。









「3人称って、
主語が3人いるってこと
じゃないのか」





わはははは!!。

アホのままだ・・・ よかった。
全然違うぞP介。だが、よかった。