■R.ドロシー・ウェインライト 【THEビッグオー 】
(2000年5月)

 アンドロイドなんですから関節人形には適当な題材ですよね、と作り始めたドロシー。概ね問題無く完成に至りました。よかったよかった。

 さて今回初めてVOLKSのエクセレントボディを使用しました。ミニボディに比べて各関節の作りもしっかりしてて塗装もしやすく、快適に工作できました。パーツ同士がすれる部分はどうしても色剥げしますけどこれは仕方ないですね。根本的にこれを防ぐには塗装しなくていい肌の色をしたキャラクターを選ぶしかありません(^^)。今回は・・・ドロシーをABSの肌色で作った日にゃ「最低だわ」ってなお叱りの言葉が飛んできそうなので、おとなしく全身白で塗っちゃいました。

 毎度おなじみのプロポーション変更について。図版の小さい設定書しか手に入らなかったので今一つ心無くはあったのですが、胴体部分と足の長さのバランスは製品のままでよいと判断しました。計算上の誤差2ミリ以内。その分下腕を8mmほど延長した上、いつもより頭部を大きめに作る事でアニメーションキャラクターのバランスを再現してみました。まぁまぁ成功してるかと・・・。

 頭部には以前作った倉田紗南の複製品の余りを使っています。顔の形も大きさも目の形も全然違うんですけど、それでも左右のバランスとかがそこそこ取れてるものを芯材にすると、かなり顔の造形が楽になるのです。でも一回表面処理終わった段階で鏡に映してみたら右目の位置がかなり大きくずれてた、なんて事もありました。色塗る前に気付いて良かった(^^)。
 髪はセメダインのポリパテ、所謂「馬パテ」の塊です。概ね形の取れた頭部にハンドクリームを塗りつけてからおもむろにパテを盛りつけて造形します。硬化し始めたところで頭部からはがして、大き目のナイフで思いっきり良くザクザクと刻んで作りました。ドロシーは髪型が直線的なのでこういう作り方が向いてたみたい。失敗したな〜と思ってるのは、設定書に見えないのと髪パーツの取り外しに不便だからという理由で耳を造形しなかった事。こんだけ頭と髪の間に隙間が出来るんなら、やっぱ耳が無いと不自然でした。う〜ん。
 肌色は思いっきり白く・・・というか大部分Mrカラーのスーパーホワイトのまま。少しだけグレーを混ぜたホワイトでシャドウを吹いていますがこの写真でわかりますかどうか。悩んだんですけどね〜。でもやっぱり画面上限りなく白く見えるものですから。他の人形と並べるとむちゃくちゃ違和感有りますけどね。まぁいいかこれはこれで。

 服はとりあえず雰囲気が近かった手持ちのものを着せて見ました。VOLKSのドレスシリーズ・・だったとおもいます。スカートはちょっと茶色いですけどこれくらいならロジャー氏も許してくれるでしょう。多分。

 製作期間ほぼ2ヶ月。勿論ずっと作業しつづけてたわけじゃないですけど。今年運良くGWのうち半分くらいを休めたおかげで、予定より早く完成までたどりつけました。

 ・・・さて私としてはかなりいい雰囲気で仕上がってるんじゃないかと思ってるんですけど、いかがでしょうか〜。






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