■エマノン 【おもいでエマノン
(2001年1月)

 短い正月休み!たった4日じゃガレキのフィギュアどころか作りかけのウォーターライン艦船を完成させる事すらちょっとむつかしそ〜!というわけでこの正月はVOLKS素体によるお手軽ドールを一体作る事に決定、熊本が誇る文豪(^^)梶尾真治氏の代表作「エマノン」シリーズの主人公、エマノンを作ってみました。

 今回のモチーフは昨年再刊された徳間デュアル文庫版「おもいでエマノン」の表紙を飾った鶴田謙二氏によるエマノン。
 エマノンシリーズは79年の「おもいでエマノン」に始まる、生命発生以来の生物の記憶をすべて受け継ぐ少女エマノンを主人公にした連作短編集。ここしばらく新作は書かれてなかったのですが昨年春突然復活、徳間SF-Japan誌に8年ぶりの最新短編「あしびきデイドリーム」が発表されました。
 本屋さんで手にとって口絵のカラーイラストをぱらぱらめくってたら鶴田さんのイラストがあって。おお相変わらずかっこいい、でもこの女の子の服装といい髪型といいどこかで・・・・とおもって良く見たらエマノンでした。あんときゃ驚いたですわ(^^)。旧版の高野文子さんによるエマノンとまったく同じ衣装、流石鶴田さんわかってらっしゃる、と妙に感心しちゃいました。

 で、人形の方。ボディは可動部と体のラインが改良されたVOLKSの新作素体「EB-NEO」を使うつもりだったのですが、ちょっといままでのよりお尻がおおきめなのでサードパーティーのジーパンがはけないことが判明、「New-EB」の方に変更しました。まぁNEOはちょっと胸が大きすぎるかな、って気もしてたのでまぁいいかなってところ。今回は時間もないし既製品のズボンをはかせないといけないので大腿部の切り詰めはおこなわず、体格はノーマルのままです。ほんとはもすこし足短い方が鶴田さん描く所のエマノンのプロポーションに近いんですけど。
 衣装は買い置きのなかからえらんだのでどこのかわかんないのもあるけど、セーターは多分アゾンのもの。ほんとはタートルネックなんですけどVネックしか手元になかったので、おそらく最初のスーパーアクションジェニー(スノーボード)にはいってたものと思われる丸首シャツを下に着せてみました。ナップザックもジェニーの附属品。まだE.N.のイニシャルは入れていません(^^)。靴は昨年末福岡行った時に横濱ランチからいい感じのスニーカーがでてたんで確保したもの。彩色済みのキャスト製で、前後2分割されるので靴下の上からでも余裕ではかせられる優れもの。しまったもう2、3足買っときゃよかった(^^)。

 で、問題の顔なんですけど・・・・。パテでフルスクラッチするならともかくやっぱり植毛ヘッド削り出しでは「似せる」という点ではどうしても限界がありますなぁ(^^)。とりあえず顔の輪郭をおもいっきり丸くして、鼻の位置を上に上げるためにちょっと下端を削って、口は完全に削りなおして、目の塗りはデュアル文庫の表紙を参考に・・・とかなりがんばってみたんですけど、これを「鶴田エマノン」だと言い張るのはちょっとばかりくるしいですねぇやっぱ(^^)。しかも髪の切り方が今一つわかんなくて、どうも前髪が上手く再現できてない上後ろ髪は切りすぎちゃったし〜。もう一体作る事がもしあったら、もちっと研究しましょ。

 でもまぁとにかくそこそこ可愛くは出来たし、ロングヘアーとかそばかすとかナップザックとか記号的な部分でのエマノンらしさはでてると思うので、自分としては満足です〜(人それを妥協という(^^))。





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