季節の小話
お茶の科学
五月の新茶がなぜこれほどに珍重されるのでしょうか。それは、冬が終わり、燃え立つような新緑の季節になった喜びを実感できるからでしょう。実際、茶摘は年4回行われていますが、10月を最期に半年の間、眠りについていた木の芽には養分がたっぷり蓄えられています。そのため、八十八夜の新茶はとりわけ栄養分が豊富とされているのです。
お茶が歴史的にも解毒作用のある飲み物として飲まれてきましたし、薬として使われてきた経緯があります。古い書物では、臨済宗開祖の栄西禅師が著した『喫茶養生記』に茶の効用が述べられています。すなわち、「茶は養生の仙薬なり。延命の妙術なり」とかかれ、栄西がお茶で源実朝の二日酔いを治した話が『吾妻鑑』にも出てきます。
それでは、緑茶に含まれる成分には、それぞれどのような働きがあるのでしょうか。まず、渋み成分のカテキンはタンパク質を凝固させる働きがあるので、胃腸の粘膜を保護してくれます。また、殺菌作用があるため、食中毒を防いだり、口臭を防ぐ働きがあります。カフェインやアミノ酸は脳を刺激する働きとともに、スポーツ前に飲むと脂肪がエネルギー源として燃焼されてダイエットに効果的とされています。また、カフェインの覚醒作用と鎮静効果も知られていて、ドイツなどでは緑茶をハーブに分類しているほど。お茶を飲んで身体のバランスを整えましょう。
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季節の前菜盛 1000円
いろいろな酒菜を少しずつ、彩り豊かに

お寿司と料理がセットになった
『かぐや姫』コース
お一人様 3,000円

お寿司と料理の二段重
『竹取物語』
一人前 3,000円 |