夕方,西の空に三日月が見えると,月は日ごとに膨らんで,半月から満月へと形を変える.その後,再び月は細っていき,
最後は新月(朔)となって姿を消す.しかし2〜3日後には月は再び姿を現し,また上のサイクルを繰り返す・・・・ 古代から,約30日周期で月が満ち欠けを繰り返すことは知られており,月が最初に夕方の空に見えた日を「第1日」 として次に月が見えなくなるまでの期間を「1ヶ月」と呼ぶようになったのは自然な発想であろう. そして,約12ヶ月で季節が1周することもわかった.このように月の満ち欠けを基準として「1ヶ月」を定義し, その12ヶ月分を1年とする暦が太陰暦である.日本では明治以前まで使われており, 明治になって太陰暦を廃止し太陽暦(新暦)を採用したことから「旧暦」とも呼ばれる. |
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