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清里高原1

2001年4月30日

大津から日帰りで行ける範囲内(約400kmまで)というと,東は信州・静岡・富士山くらいになる. 信州は何回か行ったし,富士山はまだ季節が早そうなので,富士山の少し手前で八ヶ岳山麓あたりがいいのでは, という話になった.調べてみると,この付近には自然を生かしたワイナリー,その他の「おいしい」施設がたくさんあるようだった. 奇しくも前日のびわこ放送のテレビで,里山回復に向けての野洲川旧河川敷への植樹イベントで, ゲストとして八ヶ岳クラブの柳生博氏が出ており,まさしく運命的なものを感じてしまった. というわけで,清里高原へ突撃することとなった.
清里高原までは片道約350kmで,所要時間は約4時間と推定された.現地に朝9時頃,到着しようとすると, こちらは5時頃に出発すればよいことになる.ゴールデンウィーク中であるため日本道路公団のページで所要時間を調べてみたが, この区間でこの時刻だと渋滞はないだろうとの予想であり,予定通り5時頃出発でいくことになった. 朝4時頃に起きて準備をしたが,なんやかんやで出発は少し遅れる.出発時には,地面は濡れているものの雨は降っていなかったが, もちろん傘の用意はしてある.前日にガソリンを満タンにしておくのを忘れたので, 入れてから現地に向かうこととした.ただ朝5時だと近所のガソリンスタンドはもちろんまだ開いておらず, 国道沿いのガソリンスタンドくらいでないと開いてないと思われたので,近江大橋を渡って国道1号線を走っていった. しかし1号線沿いでもなかなか開いているところは少なく,最終的に栗東インター直前で開いているところを見つけたので, そこで給油した.朝5時半くらいだと,もちろん近江大橋や1号線は順調に流れていたが(平均50〜60km/h), 後で聞いた話では,この頃,名神の京都東〜大津インター付近はかなり混んでいたらしい. こちらは給油が終わったら,そのまま栗東インターから名神に入っていったが,ここは特段,混んでいるということはなく, 順調だった.天候は,関ヶ原付近で少し雨が降っているようだったが,他の区間はだいたい曇りであった. 関ヶ原でも,晴れていれば伊吹山が見えるのだが,今日は霧の中.さて名神高速を東へひた走り,小牧から中央道に入る. 中央道はアップダウンがきつく,場所によってはかなりアクセルを踏み込んでいても速度が落ちるようなところもある. 家を出てから2時間少し走ったので,恵那峡SAで休憩.ここから先は,恵那山トンネルに向かってひたすら登っていくところで, そこから全長8800mあまりの恵那山トンネルを抜ける.ここは道路トンネルとしては関越道関越トンネルについで2位の長さだったが, 東海北陸道飛騨トンネルが数年後に開通するので,そうすると3位に後退してしまう.それはともかく, 時速100km/hでも抜けるのに5分半かかるトンネルである.走っていると,やっぱり長い.トンネルを抜けると坂を下り, そこから岡谷までの区間は中央道では珍しい(?)比較的,平坦で直線的な区間になっており,やっと高速道路らしいところになる. さて岡谷を越えるあたりから雨が降ってきて,諏訪南インター付近ではかなり強く降っており,走りにくい状態になっていた. そうしている間に小淵沢インターに到着.インターを出て左に180°まわって,少し先を左折すると,最初の目的地である, 花パーク フィオーレ小淵沢に到着した.

天候は小雨で,傘を持って中に入る.まだここは寒いのか,どうも花が少ないような気がする. とりあえず昆虫美術館に入る.ここの一番の見物は,壁一面に敷き詰められた,青い蝶の標本かな?1ケースに16匹入ったものが, 9行×12列の合計108ケース並べられており,その迫力たるや,う〜ん,なんですね.

さて先を急ぐので,フラワーセンターはほどほどにしておいて,次の目的地である,サントリー白州工場に向かう. 小淵沢駅の横を通って大きなループ橋を下ると,国道20号線に出る.そこから少し南東へ進むと,サントリーの工場が見えてくる. 工場の駐車場のところに受付があり,ウィスキーの工場見学,南アルプスの天然水の工場見学,ウィスキーを作るのに使う樽の製造見学, という3つのコースがあり,今回は南アルプスの天然水の工場見学を申し込む.30分ごとのスタートで,始まるまで時間があったので, 周囲をぶらぶらする.駐車場のところには,樽を使ったプランターが売っていたが,7000円くらいだったかな?ちょっと高い. 農家の直売所があって,ちょっと見てみたが,買うのは帰りにすることにした.スタート地点まで歩いて行く途中, 自動販売機があったが,もちろんサントリー製品ばっかり.ここでなんと,南アルプスの天然水の350ml缶の自動販売機を見つける. 南アルプスの天然水がおいてある自動販売機も初めて見たが,何より南アルプスの天然水に350ml缶が存在したということが, かなり驚きであった.そういえば,工場内の説明でも,2000と500のPETボトルを作っているとは言っていたが, 350ml缶については何も言ってなかったなぁ.でも当然,この工場内で作っているはずなんだけど・・・. さていよいよ見学コースが始まり,出発地点からバスに乗って3分ほどのところの工場に向かう. まずは南アルプスの天然水の由来から.甲斐駒ヶ岳に降った雨や雪が地面に浸みこみ,岩や砂の間を少しずつ流れて (たしか採水地まで流れてくるのに10年くらいかかると言っていたような・・・あまり記憶がはっきりしない), それが汲み出され,加熱処理はせずにミクロフィルター処理されたのが,南アルプスの天然水ということだったと思う. 製造ラインであるが,ここにある水をペットボトルに詰める機械は世界最高速のものらしいのだが, 今日は点検の日で残念ながら機械は動いていなかった.3日ほど昼夜連続操業したら,しばらく点検のためお休みするらしい. 今はゴールデンウィーク中なので,次に稼働するのはゴールデンウィーク明けになるとのこと. 別の場所では,できたペットボトルにラベルを付け,箱詰めするラインがあった.ここも今日はお休みであったが, ただ,そこに少し置いてあった段ボールのケースが,茶色い箱だったのが気になった.数日前に買った南アルプスの天然水は, 白ケースだったからだ(賞味期限の日付は3月20日頃だったと思う).さすがにそんなことを質問するのも何だったので, そのときは聞かなかったのだが,後日,南アルプスの天然水を買うと,また茶色いケースに戻っていた. 賞味期限の日付からみて製造日は4月21日と思われたので,たしかにこの頃,作られていたものは茶色いケースだったようだ.うむむむ. さて工場見学が終わると,次は試飲会である.ここではウィスキー,南アルプスの天然水,ジュース(本日は「なっちゃん」) の試飲ができる.おつまみとして,おかきの類もついている.私はウィスキーは好きではないので, もっぱら南アルプスの天然水となっちゃんを飲んでいた.外の売店に行くと,南アルプスの天然水の紙工作?セットがあり, 写真を印刷したものと,塗り絵になっているものとがあった.話のネタに買っていこうかとも思ったが,ここは我慢しておく. 別の建物になっているウィスキー博物館にも入った.サントリーの会社を作ったのは,鳥居さんらしい.それはいいとして, サントリー発祥の地は,山崎(大阪府三島郡島本町,天王山のふもと)のようである.また,この博物館の最上階は展望台になっていて, 周囲一面が見渡せる.あいにく今日は雨で何も見えないが,晴れていれば甲斐駒ヶ岳,八ヶ岳が間近にのぞめるのだろう. 博物館を出て駐車場に向かったが,途中にあった直売所で地元の野菜を買う. あと,入場時に渡されたクイズラリーの解答用紙を受付に出して採点してもらう.これは当然ながら?満点だった. まぁ,館内のあちこちに答えが書いてあるからねぇ.

サントリーの工場を出たら,次はすぐ近くのシャトレーゼ白州工場に向かう.国道20号からシャトレーゼの看板にしたがって曲がっていくと, あれ,みんな並んでる・・・.駐車場がいっぱいなので,入場待ちをしているのだった.たしかに時刻も12時くらいだけど. しかたがないので並んで待つことにした.10分ほどすると,やっと順番が回ってきたので中に入って車を止め, 工場に入っていく.工場に入ったらスリッパに履き替えるところがあった.さぁ,とスリッパを履いて進んでいくと, あれ?なんか雰囲気が変.ここって,社員食堂?どうも入る場所を間違えたらしい.戻って正しい順路を進んでいくと, たしかに工場の中になった.ところどころ窓から中が見えるが,ふさがっているところが多くて,見れるところが少ない. かろうじて,こしあんらしきものを作っているのは見えた.で,そうしてぐるっと回っていくと, 売店のようなところに出てきて,そこからは工場の主要な部分が上から見下ろせるようになっていた. さらにここでは,シャトレーゼで作っているケーキやアイスクリーム類の無料試食もできる. 思わずたくさん食べてしまう.あんまし食べたら昼食前なのにどうすんの,って感じだった. でも,とっても得した気分になれる.さて,おなかがふくれたので(昼食前なのにぃ),出口へ向かう. 途中でさっきの社員食堂があったが,ここは一般の人でも利用できるらしい.あんまり利用したいとは思わないけど. 建物の出口のところで,アウトレットショップがあった.ここでは規格外のもの(パンの耳のように, 品質に問題なくても商品にはならないようなもの)を安く売っている.ここではケーキの端っこの部分のつまったもの, 1袋50円だったので2袋買った.こうしてシャトレーゼの工場を後にしたが,駐車場から出ていく道は舗装がされていなくて, 車高の低い車だと底つかえるんじゃないかと思ってしまうようなところだった. それはともかく,ここはおいしいところだった.まる

次はいよいよ清里に向かう.もと来た道を戻って小淵沢インターまで戻り,そこから八ヶ岳公園道路に入ろうとしたが, 小淵沢インターの横に野菜などの直売所があるのを見つけたため,Uターンしてそこに入ってしまった. しかし残念ながらめぼしいものは見つからず.まぁ,さっき,サントリーの横で買っちゃったからね. さて気を取り直して,八ヶ岳公園道路を走る.ここは有料(250円)だが,おかげで?道はすいており, のんびり走れる.八ヶ岳の端っこが少し見えそうな気がするが,いまひとつはっきりしない. 晴れてたら絶景なんだろうな.道端の樹木は,ここではまだ冬装束だった.新緑になるのはまだ1ヶ月くらい先のことか.
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