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白州・甲府

2002年8月4日

最初は鳥取で海女さんの採った岩牡蠣を食べに行こうと考えていたのだが,とりあえず漁の様子を知るために, 前にお世話になった鳥取県青谷町の海産物屋さんに電話してみたところ,海女さんは漁には出てるんだけど, 今年は全くの不漁で,牡蠣が全然,育ってないらしい(小さいものしか採れないとのこと). これは困ったなぁ・・・.海が荒れてなければ,他の漁場からも入ってくるので, 鳥取漁港などでは岩牡蠣を売っているとは思うのだけれど,どうせ行くなら,やっぱり海女さんが採ってくれたのをその場で食べないとなぁ. ということで,今回は予定していた鳥取行きはあきらめ,山梨へ桃買い出しツアーに行く計画に変更した.
前日の夜11時過ぎに出発して,まず大学に寄り,クーラーバッグなどに氷を詰め込んでいく. この時期,暑いので,たくさんめに氷を持っていかないと,せっかく買った果物などがダメになってしまいそうなので, とりあえず持ってきた容器にめいっぱい氷を詰め込んで,0時半くらいに山梨へ向けて出発. 逢坂山を越えたら近江大橋経由で湖周道路に入り,あとはいつも通りに米原まで一直線に走る. 米原から国道8号線→21号線に乗り,岐阜県を横断して土岐市から19号線,そして塩尻で20号線に入るという道順である.

午前8時前に,山梨県白州町の「道の駅 はくしゅう」 に到着.車から降りて見渡してみると,道の駅の建物の前のところに井戸水がわき出しているところがあり, 何人かの地元の人(のように見えた)がポリタンクを持って,その水を汲んでいた. というわけで,私もペットボトルを持って水を汲んでいった.ここ白州町は,環境省選定の 「日本の名水百選」にも選ばれているように, 名水の里として有名で,サントリーの『南アルプスの天然水』を始め,数社からこの付近の水が発売されている. それとほぼ同じ水が無料で湧き出ているわけだから,来たついでに汲んでいきたいのが人情というものだろう.

次は,最初の目的地である,双葉町の『農の駅』 に向かう.9時ぴったり頃に到着したら,ちょうど9時から朝市が始まったところで,人がたくさん並んでいた.

桃を求めて『農の駅』から少し甲府方向へ進むと,農協の農産物出荷所があった. 入ってみると,前にテントがあって,「全国配送承ります」の垂れ幕があった.しかし,実際に桃を並べて売っている, という感じではない.ふと奥の方を見ると,共同選果所と書かれた建物があり,ちょうど誰かが桃の箱を抱えて車に乗り込むのが見えた. もしや? ということで見に行くと,そのときには桃はなかったが,値段の書いた紙が貼ってあった. ふつうの桃は一箱2500円とかだったのだが,お買い得品として,ハネ桃5kg1000円と書いてあった. でも,桃そのものはどこだろう,と見ても,そこにまず人がいない.奥の方では, ベルトコンベヤー上を流れていく桃を,従業員の人が手で桃の選別をしていた.みんな忙しそうだし,う〜ん, とそのあたりをうろうろしていると,いつのまにか値札のあたりに桃が一箱,置いてあった. 5kgということで,実際に見るとかなり多い.中くらいの桃が18個入っていて,これで1000円らしい. ちなみに,この「ハネ桃」とは,この選別の過程で,キズがあったりして商品価値がないためにハネられた桃のことのようだ. まぁ,表面にちょっとキズがあっても,そこの傷んだ部分以外は普通の桃だし,味には何ら変わりがないのだが. というわけで,そういう桃を選別所で市場価格の数分の一の値段で売っているわけである. あまりに安いので,3箱買ってしまう.ハネ桃は,もともと「不合格品」なので,頼んだからといってすぐに出てくるわけでなく, 選別が進んで,そういう不合格品がある程度の数になってから,やっと出てくるのである. その間に,虫食いの桃を1個もらってしまった.虫食いのものは,さすがに売るわけにはいかないようで, どうも本来は捨てているらしいが,今日はおまけということでいただいてしまったので,その場で虫食いの場所以外を食べてしまった. 果物ナイフがあればよかったのだが,そんなものはさすがに持ってきていなかったので,歯で皮を剥いて食べたわけだが. 味は,普通の桃ですね.ちょっとまだ硬いかな? まぁ,この天気で家まで持って帰ったら, その間に熟して軟らかくなるだろう.

その次は,前に行った時に,手作りパンを買いそこねた,サントリー『登美の丘』ワイナリーに行く.

昼は何を食べようか,と本を調べてみたが,山梨に来たら,昼はやっぱり「ほうとう」かな, ということで,昇仙峡のほうとう会館に行ってみることにした.

昇仙峡の少し上流に,ダムがあるということだったので,それもちょっと見に行ってみた.

そろそろ疲れてきたし,温泉に行かなきゃ,ということで,さっきの『農の駅』の隣にある『百楽泉』 に行ってみた.

温泉の後,2時間ほど眠って疲れを取ったら,夕食は,おきまりの小淵沢駅前にある『N30』に行く. ここは,「こふう」(山梨参加型情報サイト)の「グルメ」→「洋食」 のランキングでも上位に入っており,知る人ぞ知るお店らしい.私も昨年3回,この店を訪れており, すでにマスターとも顔なじみになっている.

おなか一杯になったので,明日はまた仕事だし,早めに帰った方がいいので,今回は高速道路で家まで帰ることにした. 天気予報で,山梨県内に大雨・雷注意報が出ていたので,本格的な雨になる前に帰りたかったこともある. 店を出る時は,少し雨がぱらつき始めた状態.ただ,まだ傘が必要なほどではない.小淵沢インターから中央道に乗って, 諏訪サービスエリアで休憩すると,ここは路面が濡れている状態.で,休憩してから走り出すと, 本格的な雨になってしまった.雨は駒ヶ根を越えたあたりから小降りだったが,この天気でも花火大会をやっているところがあって, 高速道路からもよく見えた.そういえば,去年も帰りに花火が上がっていた記憶がある. 養老サービスエリアを出た後は,滋賀県内は湖周道路も夜だと信号もほとんどなくて,高速道路に比べてそれほど遅くないし, 何より道をよく知っているので,米原インターで降りて湖周道路から琵琶湖大橋を通って帰ってきた. で,最終的に夜11時半に家に帰り着いた.小淵沢インターから2回,休憩を入れて4時間ちょっとだから, 十分に速く着いただろう.本日の走行距離は826.6kmだった.
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