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旅行のスタイル

我が家における旅行のスタイルは,おそらく世間から見ると「とても変わっている」だろうと思われる. その旅行の発案から実行,後始末に至るまでのおおまかな流れを見ていくことにしよう.

計画を立てる

我が家における「旅行をしよう」というきっかけには,大きく分けて2つのパターンがある.
  1. 夏休み・連休などのように,前もって休みが決まっており,それから旅行先を探す場合.
  2. テレビやラジオなどで紹介された観光スポットに「行きたい」となって,空いている日を見つけて突撃する場合.
    ※これまでの実例:
    • 土曜日のラジオ番組で京都府加悦町にある滝の千年椿が紹介されたのを聞き,翌日にさっそく突撃.
    • 平日のニュースステーションで紹介された岐阜県朝日町の氷点下の森に,週末,突撃.
      (初めての雪道で,いちおうスタッドレスタイヤやチェーンの用意はしていたものの,生きて帰れないかと思いました)
あと例外的なパターンとして,京都に住んでいるときに姫路セントラルパークに行こうとして出発したものの雨が降ってきて, 天気予報では「西の方から晴れてくる」ということだったので,「そしたら西の方に行こう」ということで広島の宮島に行ってしまった (もちろん,出発前にはそんなところまで行くなんてまったく考えてもなかった), というようなこともあった.(日帰り旅行,それも朝9時頃出発でそんなことするかしら)

さて,場所とおおまかな日程が決まれば,次は目的地までの道順や,目的地付近で観光したいスポットを探す. 家にはこの目的のために,中部・近畿・中国地方の全部の県の『まっぷる情報版』が常備されており, その他にも,九州・信州・伊豆箱根・東北などの地域ごとに『まっぷるマガジン』や『るるぶ』も購入してあって, それらの情報誌の数をあわせると60冊以上になる.これくらい置いてないと,ふと思いついたときに調べることができないし, あまり古くても役に立たないので,5年以上経ったものは最新号に買い換えるようにしている.


↑本棚の一区画を埋め尽くす旅行情報誌

で,訪問先スポットを探すわけだが,ここで優先されるのは,食べる場所と温泉である. 宿泊する場合も,料理と温泉が重要な選択ポイントとなっている.で,食べる場所,温泉,宿泊先を決めてから, それに合わせて訪問先ルートを決めていくわけである.1日の移動距離は,昔は300kmくらい走ったこともあったが, さすがに時間的にも苦しいので最近では100km程度に抑えるようにしている.ただし,行き帰りの距離は別計算で, これは最長800kmくらい(10時間だ!)までは許容している. で,1.の場合はこれでよいのであるが,2.の場合は下調べの時間がとれないため,他の行き先については現地に着いてから考える, あるいはまさに行き当たりばったり(通り道にあった施設に入る,あるいは見つけた看板に従って進む,など)になることもある. また,現地にいる時間を最大限に活用するため,通常,現地に朝8時〜9時頃に到着するようにしている. そうすると平均的な片道300〜400km程度の旅行であると朝4時頃出発になる.九州や東北だと前日の夜11時頃に出発している. 今後,青森や鹿児島付近まで見て回ろうとすると,夜9時頃出発になるものと思われる.ただし,氷雪地へ向かうときだけは, できるだけ昼間に走ろうと思っている.

出発までの準備

用意としては,通常の着替えやタオルといったものはもちろん必要なのだが,帰り道で日帰り温泉に寄ってくることがあるので, 宿泊日数+1の着替えが必要になる.目的地までの距離が長く,未明に出発/深夜に帰宅というスケジュールであるから, 運転は交代でするわけだが,休んでいるときによく眠れるように,アイマスクや毛布といったものが必要である. アイマスクは最近,100円ショップで購入したのだが,これをつけていると同じ時間の仮眠でもつけないときより疲労の回復がよい. ただ私の頭が大きいせいか,少しゴムがきついというのが,ただ一つの難点.ゴムを延長してやればそれですむことなのだが. 毛布については,運転手は少し寒いくらいの方が眠気がでにくくてよいのだが,その温度の時に助手席で寝ると寒く感じられることが多いので, 少し荷物にはなるがあったほうがよい.最近,見た目はぺらぺらのアルミ箔なのに断熱効果は毛布より高い, というハイテクブランケットも使用してみたが,確かに暖かいのは暖かいのだが,なにぶん,肌触りがよくない. というわけで,やっぱり人間には毛布を用い,このハイテクブランケットの方はクーラーバッグにかぶさっている. クーラーバッグにかぶせると,確かにクーラーバッグの氷が融けにくくなったと感じられた. 筆者は,ふだん飲料水としてはミネラルウォーター,それも「南アルプスの天然水」しか飲まない(コーヒーや緑茶は飲めないし, ジュースも飲みたいと思わない)ので,クーラーバッグに2リットルのペットボトルを1本,必ず入れる.チョコレート類も融けるので, 同じくクーラーバッグに入れている.最近では荷物の数を少なくするため,とりあえず菓子類は全部, クーラーバッグに入れているような気がする.クーラーバッグは,現地で要冷蔵の土産物(肉,魚介類,漬け物等) を持ち帰るのにも必須である.もちろんクーラーバッグだけでは冷えないから,前もって板氷や保冷剤を凍らせておいて一緒に入れる. お城や寺社仏閣では足元がごつごつしていることが多いので,靴は運動靴がよい.しかし運転するにはあまり底が厚くて硬いものは不向きなので, 運転中は普段履きの方がよいようだ.あと,当然ながら地図が必要である.地図は情報誌の付録ではいまひとつわかりにくいので, できれば広域地図があった方がよい.それから,出発前に車のガソリンを入れておくのも大事なことである. 国道沿いなら24時間営業のガソリンスタンドもあるが,たいてい深夜割増料金であるし,それに滋賀県以外だとガソリンが高い. 滋賀県は現在,日本で最もガソリンが安い県である(ここを参照). これは私のように年間走行距離が25,000km,ガソリンに換算すると3,000リットルにもなるような人間にとってはとても重要なことだ. というわけで,近所のガソリンスタンドでガソリンを満タンにしておくわけである.

準備が完了すれば,あとは寝るだけである.夜中に出発するときは,夕方6〜7時頃から眠るときもある.

いざ,出発

翌朝(?),だいたい出発の1時間前に起床して,出発の用意をする.食事は軽めにして, 朝8時頃にパーキングエリアなどで追加の朝食を食べることにしている.荷物は1回では運びきれないので, たいてい車まで2往復して,3回目でやっと出発できるようになる.家がマンションの3階(エレベータなし)なので, 重い荷物を持って運ぶのは少しつらい.

さぁ,いよいよ出発である.西大津地区からの場合,西へ向かうときは西大津バイパスを通って京都東インターから, 東へ向かうときは大津インターから名神高速に入るのが普通である.時間はどちらも10分ほどで,京都市内から名神に乗るより断然, 速いと思う.それはそうとして,車は高速道路をひた走っていく.この時間だと,周りを走っているのはほとんどが長距離トラック. 自家用車はごくわずかである.名神や東名はまだ車が多いが,中国道・北陸道などになると,たまにトラックとすれ違う程度で自車線は前後とも, 誰も走っていないことが多くなる.こういうときにはオートドライブをセットしておくと,足を休めることができる.

だいたい2時間(200km)くらい走ると少し疲れも出てくるので,手近なサービスエリアで休憩する. 休憩ついでに,ハイウェイカードを買っておくのも重要である.ハイウェイカードは若干だが割引があるのと, 料金所での処理の時間が少し短くてすむので(特に無人の料金所の場合は),できるだけハイウェイカードで精算している. またサービスエリアでは,この先の道路状況を知ることができる場合がある.昔は手書きをFAXしたような貼り紙がしてあり, 基本的に昼間だけしかやってなかったのだが,最近は大きなサービスエリアだと,テレビ画面などで24時間, いつでも道路状況・所要時間などを表示してくれるようになった.これは帰り道の渋滞状況を見たり, 冬にチェーン規制の有無などを知るのに大変便利である.

さて,目的地が近づき,高速道路を降りて一般道路を走るわけだが,ここからは地図を見ながらでないと目的地に着くのは難しい. 最近は標識もよくなり,著明な観光地については地図なしでもたどり着けることもあるが,そうでない場合は迷子になってしまう. というわけで,高速道路を降りたところでいったん停車し,目的地までの経路を頭に入れておく.そして地図を膝の上に拡げておいて, 信号待ちの都度,方向や距離を確認する,というようにすることが多い.とまぁ,なんやかんやで最初の目的地にたどり着くことができた.

現地に到着

宿に着いたら

次の日

帰途につく

無事,帰還

翌日以降

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