2005年7月24日 京都市西京区大原野神社境内
セミの脱け殻
いつも思うのですが、どうしてこんなにうまく皮を脱げるのでしょうね。それでも脱け殻を見て回っていると、ときどき失敗して脱け出せずに途中で動けなくなって、そのまま死んでいるものもあります。
今では、皮を脱ぐのを日常的に「脱皮する」と言いますが、古くは「もぬける」と言っていてたようです。「身ぬける」から音が変わった言葉のようですが、今でも誰もいなくなった部屋の中を見て言うときなどに使う「もぬけの殻」という言葉に、かろうじて残っています。「脱皮する」では、どうも風情がないように感じるのですが。本来の言葉を持っているのに、他国から来た言葉に置き換えて使う習慣は、現代のカタカナ言葉にも言えるように、昔から変わっていないようです。