2006年8月23日
 京都市左京区広河原原地町
夢の跡(2)
 
今やカミキリムシを採集して歩くことを趣味にしている人々は、かなりの人口になるかと
思います。いろいろ研究が進んで生態なども次々明らかにされて、私が興味を持った頃に
比べるとずいぶん珍しい種類などにも出会える機会が多くなったことと思います。ただ、
情報だけを追いかけて標本の数を増やすばかりで、新しい発見の楽しみを忘れている方は
おられないでしょうか。それでは釣り堀で用意された魚を釣っているのと変わりがありま
せんのでご注意を。そんな釣り堀状態のカミキリムシでも、オオトラカミキリは多くの人
々にとって夢のまた夢であるようです。ところで上の写真ですが、上の方のささくれは5
年以上前に幼虫が入った跡です。下の方の斜めに入った幼虫の食い跡や蛹室の
跡は、かなり修復されているので、何十年も過ぎているものと思われます。