2006年9月23日
 京都市西京区大原野南春日町
ツルボの花
 
畑の周りに咲いていました。ユリ科の植物で、「サンダイガサ(参内傘)」とも言います。
参内傘は、公卿などが参内(内裏(皇居)へ参上)するときや儀式のときに従者に持たせて
差し掛けさせた柄の長い傘のことですが、花の形をその傘をたたんだ形にたとえて言った
ようです。今で言えば、たたんだままの折りたたみ傘の柄だけを引っ張って伸ばした状態、
でしょうか。「ツルボ」は「蔓穂」と当てて書いてあるものもありますが、あくまでも当
て字。本来の意味自体は、今ではもう分からなくなっているようです。卵形の鱗茎は食べ
られるそうで、昔はいざというときの食料になったようです。