七聖剣の神殿名
聖剣を鍛えた神殿の名前は五山の送り火から頭文字をちなんでいるので、
実際にそれっぽい名前の神殿がその場所にあるとは限らない、ということで、
シナリオを書いた桝田省治氏が京都出身ということも踏まえて、京都に多く
元ネタがあるという仮説のもとに、今回の話を進めていきます。
まずは法水院からはじめます。京都の北山に鹿苑寺という寺があり、そこに
金閣という有名な建物があります。いわゆる金閣寺のことですが、その金閣の
1階部分に法水院(ほっすいいん)という名前がついているのです。金閣は
3階建ての建物ですが、各階ごとに違う建築様式で建てられ、名前まで階ごとに
違う名前がついているのです。
次に妙院ですが、妙院だけだと有力な元ネタが見つかりませんでした。
しかし、○妙院という名前のものは多く、その辺から来ていると推測します。
一応、京都から志妙院(歌舞伎十八番「鳴神」の舞台)・泉妙院(尾形光琳
の墓がある)くらいを挙げておきます。
次は船海宮ですが、これはもう船だから海なんじゃないかと思いたくなる
レベルなのですが、それではあんまりなので少し豆考察を。四国の金刀比羅宮
は海と船の神様です。つまり、船と海は1セットでおかしくない証明ですね。
次は大霊院です。宇宙の大霊なるものを拝むところがあります。そこでは
宇宙の大霊は尊天という天狗の姿をしているといわれています。京都の
鞍馬寺です。義経が預けられていたところとして有名ですね。天狗に義経
と天外Uに関わりの深いこの寺から、もう1つくらい元ネタを取ってても
いいんじゃないかと思ったわけです。
さて、いろは宮ですが、これまた途方に暮れるレベルです。京都には
いろは旅館という有名な旅館があるようなので、そこから付けたのかな
ということにしておきます。泊まれば送り火もきっと見えるだろう。(酷)
気を取り直して鳥居堂です。兵庫県に多紀アルプス・多紀連山と呼ばれる
山々があって、そこの登山コースに鳥居堂跡なるものがあります。
1番ゲーム中の場所に近そうな感じはしますが・・・
やっと最後の蛇光院ですが、この字で捜すのは無理があると思い、同じ発音
で捜しました。寂光院です。この寺は平家物語のラスト、生き残った平清盛
の娘で安徳天皇の母である建礼門院が、余生を送った場所として有名です。
5つも京都から元ネタ取ったことにしちゃったな。