MARS的天外

   

まずは前置き、MARSは天外魔境T・Uのシナリオを手がけた桝田省治氏

の会社です。(税金対策の個人事務所みたいなものらしいですけど)

そしてMARSが企画やシナリオを担当した作品の解説書の中にはこのような

内容があります。

   

暴れん坊プリンセスの登場人物にはネクストキングの登場人物と同じ名前の

キャラがいる。そのことについては、どうぞ同人誌のネタにしてください。

作者の側からは特に深い意味はありません。

   

このような楽しみ方ができるように、わざとそうしたのかどうかは不明

ですが、天外魔境とMARS作品との間で思ったことを書いていこう、

と思います。

   

まずは俺の屍を越えてゆけ(通称・俺屍)から始めますが、クリアしてない

方は読まない方がいいですよ。絶対に。

   

俺屍は京都が舞台です。大江山の朱点童子を倒すのが目的です。

この辺りだけでも、天外Uと結び付けたくなるのは致し方ないでしょう。

では、本格的にネタバラシに入るけど、朱点童子に呪いをかけられた

主人公の一族は神様と契っていくのですが、実は敵である朱点童子と

最初の主人公は従兄弟であり、朱点童子の姉が神様の頂点に君臨し、

そのようになった原因は神と人との混血児の持つ凄まじい能力に

ある、という話なのです。

これを天外Uに置き換えると、朱点童子がヨミでその姉がマリとなります。

7本の暗黒ランのように、7本の髪というものがボスとして

登場します。鬼族と火の一族との間に生まれた絹が強い、という

理由にもなるかもしれません。火の一族はマリが創った存在ではなく

マリと結ばれた人間がいて、その子孫が火の一族になった、

なんて妄想もできます。朱点童子に封印されていた真の朱点童子

という設定はヨミ封印を酒呑童子がやっていたように思わせます。

人魚の話は天外Uと比べると、よりストレートな表現に

なってます。あとは花火ですか。天外Tのようだ、と思って

しまいました。

   

暴れん坊プリンセス(通称・暴プリ)はボス戦だけのRPGです。

このボス戦重視っぷりのストーリー重視っぷりが、ある意味天外Uに

近いものがあるように、わたしには思えます。

暴プリではやはりラストのことがいいたいわけです。天外Uでは

ヒロイン絹のクライマックスシーンの後がまだ続きますが、

暴プリではヒロインのクライマックスシーンがストーリーの最後

に持って来られています。やはり桝田省治氏も天外Uのストーリー

は卍丸と絹のストーリーとしてはあそこで終わっていて、その後の

ストーリーはおまけみたいなものだと思っていて、スパッと終わらせた

ストーリーをユーザーに見せようと、思っていたのかもしれないなどと

思ってしまったわけです。あと暴プリの主人公達は社会的弱者たる

特徴を持っていますが、火の一族もそういう部分があるかも、と

思うのはどうでしょう?

   

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