除福
天外魔境3の情報で敵として登場するらしい除福(じょふく)は伝説によると
秦の始皇帝の命を受けて、不老不死の薬を探しに、東海に浮かぶ蓬莱島に
何百人もの船団で向かい、帰ってこなかった人だそうです。
(でも、その話を持ちかけたのは除福の方らしいですけど)
中国から見て東の海に浮かぶ蓬莱(ほうらい)島は位置的に見て
ジパングのことだと考えるのが妥当です。
そして不老不死の薬があると思われてたことからもお分かりのように
蓬莱島は仙人が住む島、と思われていたようです。
仙人といえば天外魔境では、ZEROの術の巻物をくれる仙人とか、
Uの傘岩仙人なんてのもいますが、やっぱりガマ仙人や
ヘビ仙人を思い浮かべることでしょう。
つまり、除福と火の一族の間は、仙人の伝承で結ばれていると
いえます。
さらに、除福はユダヤ人であった、という説があります。
ユダヤ人が国を失い、12支族に別れた時、十戒の石版などが
納められた聖櫃(せいひつ)は行方不明になりました。
(いわゆる失われたアークです。)
聖櫃を担った支族がやってきたのがジパングで、中国にやってきた
除福の率いる支族は、ジパングにそれがあることを知って、
始皇帝をだまして、ジパングに渡った、というものです。
これだけだと、火の一族とあまり関係ないようですが、聖櫃の
中身は第四の黙示録で出て来た三種の神器、といえば、
大きな関わりがありそうだな、と思ってもらえると思います。
このように西洋的にも東洋的にも火の一族と関わりのありそうな
伝説を持つ除福は、敵役のモデルとしての素質が高い、
といえるでしょう。