菊五郎後日譚
「たーーーーっ!!!」
卍丸の剣がふかぶかと突き刺さり、菊五郎は自分の最期を悟った。
しかし、彼は心の中でこんなことを考えていたのだ。
「くそーっ、この俺様が負けちまうとは、めちゃくちゃダサダサじゃねーか!!
だが、今に見ていろ火の一族。この俺様がただで死ぬと思ったら大間違いの
コンコンチキだーってぇの。この俺様のすべてを詰め込んだこの種が実った時、
その時が貴様たち火の一族の最期だーーーっ!!!」
そして1年後、密林城があった辺りに牛を連れたお百姓さんが通りかかりました。
「なんだ〜。あの変わった葉っぱのカブラは?髪の毛みてえに細いし
いっぱい生えてやがる。どれ、ひとつ抜いてみるか。」
しかし、思った以上に重くて、ちっとも抜ける気配がありません。
「吉田〜。おめえの力を借りるぞ。」
そう言って牛の角とカブラを綱で結んで引っ張らせます。
ずぼぼぼぼっ!!という音とともに派手な男が引っこ抜けて
お百姓さんと牛の吉田君はびっくり仰天、慌てて逃げ出し
ますが、派手な男は追ってきます。
♪あなただけに ついていく〜 今日も
もちろん冗談です。