神戸・外人墓地

 

天外魔境Uの神戸の外人墓地には他のゲームのキャラが埋葬されていますが、

そのキャラを3パターンに分類して解説したいと思います。

 

まず、亜土留と競押王子ですが、亜土留はアドルでイースの主人公、競押王子は

セリオス王子でドラゴンスレイヤー英雄伝説の主人公です。

この2つのゲームには共通性があります。日本ファルコムが発売した

パソコンゲームで、ハドソンがPCエンジンに移植した、というものです。

ちなみに、イースT・Uの演出は天外魔境Uの演出と同じ岩崎啓真氏。

ハドソンから出たSuper CD Rom2体験ソフト集にはドラゴンスレイヤー英雄伝説と

天外魔境Uの序盤が収録されていました。

 

次に、嗚呼佐亜と悪胡瓜と死門ですが、嗚呼佐亜はアーサーでカプコンの魔界村の

主人公、悪胡瓜はワルキュウリと発音しますがワルキューレのことで

ナムコのワルキューレの伝説の主人公、死門はシモンでコナミの

悪魔城ドラキュラの主人公です。

この3つのゲームにも共通性といえるものがあると思うのです。それは、

シリーズ1作目がファミコンで出ていること、そして続編がPCエンジンで

出ていることです。

魔界村シリーズの2作目大魔界村はPCエンジンスーパーグラフィックスという

カニのようなハード専用ソフトとして高い評価を受けました。

ワルキューレの伝説の続編ワルキューレの冒険はPCエンジンにだけ

移植されました。(当時)

悪魔城ドラキュラシリーズは当時はまだPCエンジンで出ていませんでしたが、

開発情報を知っていたのかもしれません。

つまり、素晴らしいサードパーティーのソフトがスーパーファミコンではなく、

PCエンジンにその舞台を移すよ、というアピールソフトだと思うのです。

 

最後に、麻里魚と林句と呂戸ですが、麻里魚はマリウオと発音しますが

いわずとしれたマリオのこと、林句はリンクでゼルダの伝説の主人公、

呂戸はロトでドラゴンクエストT〜Vまでの重要人物です。

この3キャラは、ゲームファンならほぼ誰でも知ってる、つまり、ここに

埋葬されているのがゲームキャラだということを気づかせるための、

そして、みんなに笑ってもらうためのキャラだと思います。

あと、リンクの冒険の中で「ゆうしゃロト ここに ねむる」という

メッセージが出るお墓があるのですが、これを真似したことを

表現するために入れたのかもしれません。

 

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