「のぞみの日記・冬休み」
第1回
「大原希さん」野崎先生に呼ばれて通知表を貰い、席に戻るとこっそり開いて見まし た。今日は12月20日の終業式で明日から楽しい冬休みです。夏休みの間に苦手だ った算数を勉強したお陰で成績が3から4に上がっていました。先生から冬休みの過 ごし方の注意を聞いて挨拶すると終わりです。スクールバス乗り場に繭子が居て一緒 にバスに乗りました。 「まゆ、どうやった?」 「理科が3から4になってん」と嬉しそうな顔をしました。 「ほんま?よかったな。の〜のも算数が4になってん」の〜のと繭子は笑いながら通 知表を見せ合いました。
「ママ〜、ただいま〜」お店の方から入ると、ママはソファーでお客さんと話をして いました。 「の〜の、お帰り〜。どうやった?成績上がったんか?」香織姉ちゃんがカットの手 を止めて笑うと奈央姉ちゃんも笑っています。の〜のも笑いながら頷いて通知表をマ マに渡すとお客さんと一緒に見ています。 「希、算数が上がってるやん。夏休みによく勉強してたもんな。パパも喜ぶわ」ママ が嬉しそうな顔で褒めてくれました。
「おばあちゃん、翔、ただいま」の〜のがロッカールームの方からリビングに入ると お帰り〜と言いながら翔が笑っています。翔も明日から冬休みです。おばあちゃんに 通知表を渡して2階に上がり、スウェットに着替えて降りて来るとおばあちゃんがコ コアを出してくれました。 「希ちゃん、夏休みに頑張って勉強したから算数の成績が上がってるやん。パパも褒 めてくれるわ。クリスマスのプレゼントをおねだりしなきゃね」おばあちゃんが笑い ながら言うと、の〜のはパソコンが欲しいなぁと思ったけど、4年生になったら買っ てくれるって言ってたからまだ無理かなぁと思いました。
「翔、どうやったん?」の〜のが聞くと翔は嬉しそうな顔で連絡帳を見せました。の 〜のが開いてみたけど難しい漢字が書いてあって読めません。おばあちゃんが横に座 って説明してくれました。 「翔ちゃんは元気がいいけど、騒ぎ過ぎるところを自制出来るようになれば申し分な いですが、まだ幼稚園だから無理に抑えるような事はしない方がいいでしょう。みん なとも仲良くしていて面倒見のいい所があります。冬休みの間、ご家庭での健康面に 気を付けてあげて下さいって書いてあるよ。翔ちゃんもいい子で居るんだね」おばあ ちゃんの言う事を聞いて翔を見ると、嬉しそうにニコニコしていました。
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「パパ〜、お帰り〜」夕方パパが帰って来ての〜のと翔が玄関に走って行くと、パパ はただいま〜と笑いながら抱きしめてくれます。パパがリビングのソファーに座ると おばあちゃんがお茶を持ってきました。の〜のが通知表を持って来ると翔も連絡帳を 持って来てパパに渡しました。パパはお茶を飲みながら見ています。 「翔は幼稚園でも元気みたいやな。先生も褒めてるやん。少しくらい騒ぐのは仕方な いけど喧嘩はしたらあかんで。みんなと仲良くしてお友達をいっぱい作るんやで。希 は夏休みに頑張って勉強してたから算数の成績が上がってるやん。その調子で頑張れ ばまた上がるかも知れんけど、勉強ばっかりもあかんで。勉強はそこそこでも元気が 一番やからな。でも、頑張ったんやからママと相談して褒美を買ってやらんとな。何 か欲しいもんが有るか?」パパがの〜のと翔を抱きしめると、翔は嬉しそうにパパの 耳元で言っています。の〜のも耳元で言うとパパは驚いていました。
「よし。翔、パパやママ、おばあちゃんと約束するんやで。毎日しない。する時も長 い時間しないって約束するんやったら買ってやるけどどうや?」パパが翔の顔を見な がら言うと 「うん、約束するよ。翔は男の子やから約束は守るよ」翔はパパに言いながら嬉しそ うな顔をしています。 「希は・・・そうやなぁ。来年4年生になったら買ってやるって言ってたけど、少し 早いけど頑張ったんやから買おうか。でも、希も約束しぃや。何時間もしたらあかん で。それと、変なサイトに行かんように少し規制するからな。パパがちゃんとセット するからそれ以外の事はしたらあかんで。約束出来るか?」パパがの〜のの肩を抱き ながら言いました。 「うん、約束する〜。パソコンする時はパパかママ、おばあちゃんが居る時だけにす るよ。ありがとうパパ〜」の〜のは嬉しくてパパに抱きつくと翔もありがとうと抱き ついています。それを見ておばあちゃんが声を上げて笑いました。
23日は天皇誕生日で祝日だけど、日曜日と重なっているので24日の月曜日が振替 休日になってパパは連休です。日曜日、お昼ご飯を食べ終わった頃繭子と菜々美、繭 パパと繭ママが来ました。繭子は今2年生で、パソコンの授業は4年生からでまだ早 いけど、繭子もパソコンを買ってもらうそうです。パパと繭パパが相談して一緒に買 いに行く事にしたそうです。新しいお家を建てて、パパが新しいパソコンを買った電 機屋さんにみんなで行きました。小さいノートパソコンやテレビくらいある大っきな パソコンまでいろんな種類のパソコンが並んでいます。の〜のと繭子はいろいろ見た けどよく分かりませんでした。
パパがお部屋の机でするんやったらノート型、パパと一緒に並んでするんやったらデ スクトップ型がいいと言いました。の〜のは暫く考えて、パパと一緒にリビングでし たいと言うと、パパは笑いながらデスクトップ型のパソコンを買ってくれました。 繭子はノート型のパソコンだけど、繭ママと一緒にリビングでするそうです。翔は電 車とレールセットを買ってもらって嬉しそうな顔をしています。菜々美は帰りにマウ ンテンバイクを買ってもらうそうです。夕方の便で配送してもらう事になりました。 繭子のノートパソコンは小さいので持って帰るそうです。それとは別にコードやソフ ト、パソコン台を買いました。
夕方、電機屋さんが電車セットとパソコンを持って来ると、パソコンは2階のリビン グにセットしてもらいました。パパのパソコンもリビングにセットして有るので、パ パの隣でパパに聞きながら覚えたいからです。パパのパソコンは座椅子に座ってする から低い台で、の〜のの台もパパと同じように低い台です。電機屋さんが帰るとパパ がパソコンと液晶モニターをコードで繋ぎ、電源を入れてセットアップしています。 の〜のと翔は側で見ていました。パパがCDを入れていろいろ操作するとWINDO WSっていう画面が出て来ました。おばあちゃんも夕食の準備が終わると2階に上が って来て一緒に見ています。
パパがパソコンとルーターというものにコードを繋ぎ、キーボードをカチャカチャ操 作するとインターネットの画面が出て来ました。その後いろいろ設定をしています。 「よし、出来たで。希、触ってみ」パパが笑いながら席を空けました。の〜のがマウ スに触ってパパが言ったところをクリックすると画面が変わりました。 「わ〜っ、パパ〜、動いた〜」の〜のが嬉しそうに言うと翔とおばあちゃんも喜んで います。パパがパスワードをどんなんにするか聞きました。の〜のは意味が分からな くて聞くと 「インターネットや繭子とメールする時に使う秘密の暗号みたいなもんやねん」と笑い ました。の〜のは暫く考えてパパが言うように、数字とアルファベットを12文字組 み合わせました。
「今は仮のIDやけど、1週間くらいしたら正式なんが送ってくるから、そしたらち ゃんと出来るようにするからな。それまではこれでするんやで」パパがメモ用紙に数 字とアルファベットの書いたものをくれました。 その後パソコンの点け方や消し方、キーボードの文字の打ち方などを説明してくれま した。の〜のはまだローマ字はよく分からないので、平仮名で打つようにしてくれま した。パソコンには簡単なゲームも何種類か入っていて、パパがやり方を教えてくれ ると翔も真剣に聞いています。
「みんなここに居ったん」ママが笑いながら上がって来て一緒にパソコンを見ていま す。壁の時計を見ると八時になっていました。 「遅くなったけどご飯にしようか」おばあちゃんが言って下に降りると、ロッカール ームから奈央姉ちゃん、香織姉ちゃん、沙耶姉ちゃんが出てきました。 「お姉ちゃん、パソコン買ってもらったんだよ」の〜のが嬉しそうに言うと3人のお 姉ちゃんも喜んでくれました。 「の〜のはいい子でいるし、2学期は頑張って成績が上がったからやで。良かったな 〜」と抱きしめてくれました。そのあと明日のクリスマスイブの事をママと話してい ます。お姉ちゃん達が帰るとご飯になりました。 「ちょっと遅くなったけど、明日は休みやからいいやんな」ママが笑いながらおばあ ちゃんと一緒に用意しています。の〜のと翔もお手伝いをしました。
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