アオスタ
アオスタは、トリノから列車に乗って2時間ほどのところにあります。四方をアルプスの山々に囲まれた街。その起源は古く、紀元前ローマ時代の遺跡も幾つか残っている。

アオスタは歴史ももちろんですが、やはり、大自然に囲まれた、箱庭のような雰囲気がよかったと思う。

しかし、自然の説明をここでしてもしょうがないので、歩きながら街をみていく。

駅前からまっすぐに伸びる道は200mほどで市役所にぶつかるが、ちょうどこの当たりが町の中心。全体で570x720mほどの場所がもともと壁で囲まれていた場所で、観光地としてにぎわっている。まず、北東にローマ円形劇場と呼ばれる古代遺跡へ。

ローマ円形劇場。2000年の歴史を感じさせる遺跡。正面に壁が高くそびえ、その背後に半円形の階段桟敷と小さな舞台がある。

円形劇場から東にプレトリア通り歩く。バールや小物を売る店が並んでいる。

プレトリア門はこの町の東側の門である。内側と外側に2つの門があり、門と門の間は広場になっており、広場の南北にはそれぞれ塔が立っている。なんとも荘厳な造りである。

プレトリア門をくぐって150mほど、北に向かう小道を入ったところにサントルソ教会がある。外からは教会と背の高い鐘楼が見える。もともとの教会はもっと古い歴史があるようだが、現在のものは12世紀に立てられたロマネスク様式のものである。

プレトリア門からさらに400mほど東にアウグストゥスの凱旋門がある。紀元前25年にアウグストゥスの勝利と町の建立を祝って作られた門。伝説によると、15世紀に洪水の後に、木製の十字架上のキリストが付け加えられた。17世紀に斜めの屋根が付け加えられて、1912年に現在のものに取り替えられたということで、よく眺めると、ちょっと変わっていることがわかる。

来た道を戻って、市役所の裏の道に入るとすぐに2つの鐘楼が見える。この町の大聖堂である。

道なりに北西の方に進むと考古学博物館があるとガイドブックに書いてあるので探してみる。それっぽい建物があったのでその前まで行って表札をみたら小さい字でMuseoと書いてあった。その気がなかったら、ちょっと気づかない。で、中に入ったのだけど、特に面白いものがあるというわけでもなく、ここはあっという間にでてしまった。

ここまでまわって2時間ほど。最後に駅から1枚。いい天気の日にくるべきです。