2005年3月5日

今日はローマに向かう電車の中で書いています。パソコンに直接書こううと思っていたのですが液晶の画面がゆれるのを見ながら文を書くのは至難の業ですね。1分間ほど開いてすぐ止めました。

おととい降った雪はいまだにイタリア北部に広がったままのようです。カステルフランコから現在ボローニャに向かっている最中なのですが先ほどから一度として雪が途絶えていません。最も最近ヴェネト地方だけ雪が降っていなかったのが降っただけ、という見方もなくはない。

昨日の夜の眠りはなんだか浅かった。11時には横になっていたのですが2時に一回6時にまた一回起きて、まだなんだか眠り足りないような気がしてベッドにがんばって張り付いてみたのですが結局目が冴えてしまい起きてしまいました。

朝になってアウグスタと話しているうちにパソコンの中にホームページビルダーを入れることを思いつき早速作業開始。最近使っていなかったリブレットffを引っ張り出し、壊れてしまった電話回線のジャックのためにワープロ以上の機能を果たせなくなっていたこの機体に写真整理の機能を与えてやろうとしたのに今度はUSBがヴァージョン2.0に対応してないことが判明し、上記の理由でソフトのダウンロードすらできないこいつはもはやお払い箱か、と思っていたのですがここに再び仕事を与えることができたわけです。

それにしても時間がかかった。というか、USBの安全な取り外しをコントロールパネルで操作しなければいけない時代だったんですよね。おかげで再起動時にパソコンがメンテナンスに入り、朝今日の昼のサンドウィッチをいっしょにアウグスタと作るのを約束していたのに結局彼女に頼んでしまいました。

現在フェラーラ。心なしが雪が減ってきたような気がしなくもない。ここらへんでいったん昼食にでもします。


このあと結局ボローニャ付近まで雪はずっと積もっていた。今年は天気が本当にいろいろ面白い。日本ではまったく報道されていないけど、今年は下手すると北よりも南のほうがたくさん雪が降った。アウグスタがよく「北と南が逆さまになった」と言うけど、イタリアと言う小さな国だけでそう判断していいものか。ともかく、ヨーロッパ全土を覆う大気の流れがかつてなく激しい。50年後にはヨーロッパ地方に残っている氷河がほぼすべてなくなる見込みだそうだ。これについても、ぼくらは氷河のそこを見ることが出来るだろう、とのんきなことを言っていた。物事というものは本当に考え方次第だと思う。深刻になればぼくらが救われるわけじゃない。問題は問題と知っていることはそれはそれで大事なのだが。


さて、ただいまフィレンツェ−ローマをゆっくりと電車は走っています。日本ではほとんど気にならない電車のゆれも、こちらでは本を読むのも気持ち悪いほどゆれています。旅に出る三日間になって南の方に行きたいなんて話が出まして、こちとら何の準備もしていません。



当然といえば当然なんですがシチリアに渡るには船を使わなくてはいけないようです。今までシチリアに行こう、という発想自体がなかった。そのことを考えると今回の旅行もだいぶやる気が出てきますね。盛り上げていきましょう。最初からテンションが下がっていては旅行なんてやってられません。

イタリアの北部を旅していると、目に入るものがいかに初めてのものであったとしても、様式自体はすでに見慣れたものであるためにむしろそこにすんでいる人間のほうに目が行ってしまうのですが、新しい土地、まったく見たことがない土地に足を踏み入れるとそれだけで自分の世界が広がったような気がするものですよね。考えてみると最近こうした「新鮮さ」を生活の中に求めること自体やめてしまっているようなところもなくはない。だからこそノルウェーとかスコットランドに行くと周りに連呼してみたのですが、それこそイタリアの秘境であるシチリアに足を踏み入れることもなくあちらに行くのはそれはそれであれだと思う。

書いていて思うが僕は非常に都合のいい人間です。いいんです。だからこそ流されやすい性格なわけですから。

シチリア、というとギリシャ、そしてアフリカ、また海賊の侵略を受けたところというイメージがイメージがありますね。テレビで見ているとギリシャのものとイスラムのものが非常に目につきまた詩情を誘います。実際に見てみるとどうなんでしょう。楽しみですね。まあ、とりあえずはローマ。しっかり再見学と行きますか。



注。後のほうを読めば分かりますが結局シチリアのほうには行きませんでした。シチリアは車を借りてその地域だけを旅行する場所です。また、夏に行ったほうが絶対に安全。



ローマ到着。待ち人来たり。ホテルを駅のインフォメーションで予約。いや、正確には空き部屋の確認をしただけなのだけど。ローマの駅のホテル専用のリサヴェーションの場所は大変便利。黄色い字で書いていてなんだか怪しげだけど、非常にしっかりした対応で何の問題もありませんでした。

この日はこのあと適当に食事をして終わりました。あとで反省したのですが、初日に関しては写真すらありません。電車の旅行ってきついですよね。紀行文て書きなれないですよね。何が必要かわかっていませんね。いろいろ申し訳ないです。