番外編1

Audi A3 1.8/GF-8LAPG('02)

2002.6

A4が1000km点検の際に、代車として借りたのがこのA3です。
「どこかで見たことあるな〜」と思ったこのA3。そう、A4が納車される際に展示されていた「納車ルーム」で一緒だったA3です。つまり2002年4月に発売された「2002年モデル」を代車で貸して頂いたのです。ラッキー!(^^)
ドライバー・インフォメーション・システム(DIS)や、ESP等は装備していませんが、私はこれはこれで十分だと思いますね。

A3は「壮快」です。代車はすでに5000km弱走行されていまして「慣らしはOK」の状態でした。A4がターボエンジンでしたので、久しぶりの自然吸気エンジンは気持ちが良い!
直列4気筒DOHCエンジン(125ps/6000rpm・17kg/4200rpm)は、同じ排気量で過給器付きのA4より45psもアンダーパワーにも限らず、気持ちよく加速していきます。やはり車重1250kgは軽いですよ。

仕事で、同じ自然吸気エンジンのTOYOTA MARK-2グランデFourやTOYOTA VISTAにも乗ることがありますが、それよりもアンダーパワーのA3の方が走りますし、乗り心地も抜群に良いです。感心するのは「独車は出だしが遅い」とよく言われがちですが、このA3はTOYOTA車並の出だしの良さです。さらに、TOYOTA車と違いスタートから50〜60km/hぐらいで一端加速が鈍るようなことはなく、そのまま加速していきます。エンジンもするする回って気持ちが良い。本当に気持ちが良い。

足はノーマルサスペンションのため、以前試乗したA3 1.8Tより滑らかです。でも「新潟のアウトバーン」とも言える新潟バイパスのレーンチェンジも楽々こなします。これぐらいの足が丁度良いのかもしれません。

ダム巡りでワインディングロードも走りましたが、FFに乗っていた期間が長かった私としては取り回し易い大きさと、走り慣れた駆動方式のA3のほうがA4 1.8Tqより現時点では速く走れてしまいます。

しかし、A4 1.8Tqが駄目というわけではありません。
改めて感じたことですがA4 1.8Tqが「クールな優等生」すぎるのです。A3は確かに気持ちいいし、ワインディングを攻めても楽しいです。A3は「ホットな体育会系」という感じなのです。
※笹目二朗氏がS3を「ベビーギャング」と評していましたがその意味が今回よくわかりました。

また、A4 1.8Tqは過給器付きです。巡航速度でのエンジン回転数の低さや、quattroシステム、遮音性、シートのホールド性が「気持ちよさ」という直感的に五感に訴えかける「何か」を削いでいるような気がします。そんなこともあり、ドライバーとA4 1.8Tqは意思疎通が難しいのです。
「お前はどこまで走れるんだ?」と。
※アウディが、昔からAudi Quattro Experience(日本ではAudi Driving Experience)なるドライビングスクールを開催する理由がまさにこれですね。書いていて思い出しました(^_^;)

A4 1.8Tqは懐が深くて乗りこなすのが大変なのです。つまり、現時点では下手くそな私がA4に「乗せられている」というだけなのです(苦笑)

150km程走ってみて感じましたが、A3は短中距離向け、A4は中長距離向けの味付けです。ホットで直感的に五感に訴えかける味付けというのは逆を返せばドライバーを疲れさせてしまいます。また、シートに電動ランバーサポートが付いていないので腰が痛くなりました。

もし、A4まで予算がなかったら、A3を購入していたと思います。というか、もしセカンドカーを購入するとしたらA3が欲しい。それぐらい魅力的な車です。