番外編2

Audi A4(8E) 2.4/GF-8EBDV('02)

2002.12

2002.12.23にA4に、はじめての深刻なトラブルが発生しました。通勤中の信号待ちをしていると急にアイドリングが不安定になり、発進すると「ドッドッドッド!」と凄いエンジン音。どうも1気筒死んだんじゃないかとAudi新潟に確認してみたところ、やっぱり死んでいました。原因は、点火プラグ付近のコイルの故障。これにより4気筒の内1気筒が死にました。
当然、Audi新潟に即日修理に出しました。その時の代車がこのA4 2.4です。1.8Turbo quattroと同時期に発売されたA4です。

先代のA4にもFF/V6 2400ccのモデルがありましたが、新しいA4になってからエンジン・トランスミッションが新しくなりました。
まず、このA4に搭載されるV6 2400ccエンジンは、先代A4に搭載されていたV6エンジンより5ps出力が向上しています。さらに、トランスミッションは5速ティプトロニックから無断変速マルチトロニック(6速マニュアルモード付)に変更されました。
リヤサスペンションも、トーションビームからダブルウィッシュボーンに変更されました。
運転してみるとすぐに、1.8Turbo quattroと2.4はまったく別の車だとわかります。共通点はエクステリアとタイヤサイズだけと言って良いかもしれません。
※実際そうなんですが

一番の違和感はマルチトロニックの挙動です。街乗りなら1200rpmでスルスル加速していきます。加速中はエンジン回転数はほぼ一定です。確かにV6エンジンはトルクがありますが、明らかに無断変速機のマルチトロニックの効果だとわかります。
例えば、先代のA4 2.4FFと新しいA4 2.4FFでインターチェンジの坂や、橋の坂を登らせてみると挙動の違いがハッキリわかります。
テストで栗の木バイパスの新潟駅方面から、新々バイパスの紫竹山ICを黒崎方面に向かってカーブして登る坂にチャレンジさせてみました。突入速度を60km/hに設定してDレンジでアクセル開度固定のまま坂を登らせてみます。

○先代A4 2.4FF
 カーブ途中で「ガチャン」という音と共にシフトダウン発生
○現行A4 2.4FF
 エンジン回転数が若干上がるがそのまま登坂
○現行A4 1.8Tq
 カーブ途中で「カチャ」という音と共にシフトダウン発生

現行A4 2.4FFが非常にスムーズに登っていくのがわかります。それほどストレスも感じられません。マルチトロニックは、排気量の大きいエンジンと相性が良いようです。

国道290号線を走ってみましたが、特別緊張したハンドル操作を求められることはありませんでした。1.8Tqではハンドルの切り始めを若干早めないといけませんが(その分速く曲がれますが)2.4FFは普通で良いです。ただ、A3 1.8のハンドリングのように楽しいということは、あまり感じられませんでした。

クリスマスイブに風雨の北陸自動車道を疾走しましたが、流石Audiと言ったところでFFでも安心してアクセルが踏めたことを報告して最後にします。