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豆知識

 
 ジャガイモはナス科作物で、原産地はアンデス山脈のチチカカ湖周辺といわれています。紀元500年ごろから栽培されていたようです。
 古代インカ帝国では大変重要な作物だったようで、近くの古墳からは、ジャガイモの模様がついた土器がたくさん出土しています。
 
 ヨーロッパへは、スペイン人によるインカ遠征のころにもたらされましたが、当初は、観賞用植物として栽培されていただけで、食用としては普及しませんでした。
 というのは、エリザベス1世が、ジャガイモの若芽に含まれる有害物質ソラニンを食べ、食中毒にかかりました。そのため、ジャガイモには毒が含まれていると、広く信じられ、人々は食べようとしなかったのです。なにせ、エリザベス女王にジャガイモを献上したドレーク船長は、あわや死刑になるところでした。


 こんなに評判の悪かったジャガイモを、世に広げたのはドイツ(当時のプロシャ)のフリードリッヒ大王です。彼は、ドイツの大凶作の際に、生育期間が短く、太陽の熱をあまり必要としない性質に目をつけて、凶作から人々を救う作物として、栽培を奨励したのです。
(右写真は、ベルリンにあるフリードリッヒ大王像)
 1740年頃には、国内の各地を回ってはジャガイモを自ら農民の前で食べ、盛んに宣伝したそうです。それ以来、ドイツ人はジャガイモを主食としてよく食べるようになりました。
 
 中国への伝播は、16世紀ごろといわれていますが定かではありません。清代の著名な「植物名実図考」には「洋芋」(ヨウウ)と記載されています。また中華民国初年の植物事典では、日本と同様「馬鈴薯」と記され、北京では一般に土豆(ドトウ)とも呼ばれています。
 
 日本へは、慶長3年(1598年)に、ポルトガル船によってジャワ経由で長崎に持ち込まれました。ジャワをジャガタラと呼んでいたことから、ジャガタライモとも呼ばれます。
 日本でも、当初はやはり観賞用植物でしたが、やがて家畜の飼料とされ、明和の大飢饉の際に、甲州代官中井清太夫が救荒対策としてジャガイモの栽培を奨励したことから、全国に普及しました。これは、ドイツの事情とも大変似通っています。飢饉を救う芋として、御助け芋の別名もあります。
 また有名な男爵薯は、北海道石別村(当時の地名)の農業主であった河田男爵が、明治末年にアメリカから優秀な種芋を移入・改良したものです。


 
ジャガイモの栽培
 
 アンデス高地が原産のジャガイモの、生育適温は15〜24℃です。17℃前後で塊茎(イモ)を形成し、30℃以上になると塊茎が形成されなくなります。
 従って、温暖地では、春と秋の年二回栽培されており、春ジャガは、2月に植えつけて5月下旬〜6月に収穫します。秋ジャガは、8月に植えつけ、12月頃の収穫となります。
 
 霜に弱いので、春ジャガの場合は早植して晩霜にあうと地上部が枯れてしまうことがあるので注意が必要です。
 
 イモは収穫後、一定期間休眠します。一般には早生品種は長く、男爵で90日、メークインは60日とされています。
 収穫後長期間たった種イモだと、育ちの悪い小型のイモが多数出来てしまいます。そこで、作型によって適切な種イモを用意する必要があります。
 
 一般平坦地の春植えでは北海道産の種イモ、秋植えでは長崎近辺の種イモが適当といわれています。

 

アンデス
 
 
ジャガイモの種いも−防疫の話
 
 ジャガイモには種をまいて育てる品種もありますが、一般的には種イモを植えつけて育てます。
 種イモといってもふつうのジャガイモですが、自分の家でとれたイモやスーパーで食用に売られているイモは植えません。
 その理由はウイルス病にあります。
 ウイルス病は、アブラムシによって媒介されます。食用として育てているときにアブラムシの寄生を完全に防ぐことは無理なので、そのジャガイモはウイルスに感染されている可能性が大なのです。
 ウイルス病にかかったイモを種イモとして植えると、生育がとても悪くなり、収穫できなくなることもあります。

 
そのため、「植物防疫法」で、ジャガイモを種芋として販売する場合、病害虫検査などを義務付けており、現在、種イモとして流通しているのは、国の施策として厳密な管理の下で生産された検定イモです。
 写真は、わが家が購入した種芋の箱にはってあった検定証で、左が「キタアカリ」、右が「メークイン」のものです。
 
 ちなみに、「植物防疫法」で指定された国・地域からのジャガイやサツマイモなどは、日本には輸入できません。
 また、指定された国・地域以外からのものについても、隔離栽培の対象となるので、国内の隔離ほ場で、1作期間以上の隔離検疫が必要となります。

 他の野菜でも、輸入制限のあるものが多く、「植物防疫法施行規則別表二」で細かく決められています。


 
土については、世界のどの地域からも日本への輸入が禁止されています。
 先日会社で、中央アジアの土壌特性を研究することになり、土を数kg送ってもらうことになりました。先だって、空港での検疫はもちろん、使用中の保管、使用後の処理等について、事前にかなりの書類提出と立会調査がありました。
 間違っても、土の付いた野菜を、海外の知人から送ってもらわないようにしましょう。

 
 
 
  ジャガイモの実−トマトそっくり

  キタアカリの収穫を始めたところ、トマトそっくりの実がついていました。
 始めて見ましたが、ピンポン球より少し小さめで、ミニトマトそっくり、ちゃんとガクも付いています。(このガクが長いとナスのヘタ状になります。考えたらジャガイモもトマトも同じナス科ですね)。
  真ん中から切ってみると、写真のように中に種が入っていて、これもトマトそっくりでした。
  試しに食べる(というよりかじってみる)と、トマトやキュウリよりも固くて苦く、気のせいかトマトの臭いがしました。

 
縦に切ったところ 水平に切った
 
 ネットで調べたら、非常に珍しくて、地方新聞に載ることもあるようです。”ジャガイモの枝にトマトが出来た”と大騒ぎになり、2006年6月前半だけでも、以下のような地方版に掲載されました。
 ・6月6日−南日本新聞−[ジャガイモからトマト?] 鹿児島県頴娃町
 ・6月6日−朝日新聞地方版−[ジャガイモの実 鈴なり!?]福岡県みやこ町
 ・6月14日−高知新聞−[ジャガイモからトマト?]高知県宿毛市
 ・6月14日−静岡新聞−[ジャガイモの枝にトマトのような実]静岡市葵区

 
  品種によって、実の出来やすいジャガイモと、実の出来ないものがあるようです。
  「男爵薯」や「メークイン」は、”雄性不稔”と言って、やくや雄しべが退化し花粉が機能的に不完全になるので、花は咲いても実がなりません。一方「キタアカリ」や「とうや」、フレンチフライになる「ホッカイコガネ」などは実が付きやすいそうです。
  また、気候が温暖で、4月の気温が高い年は、開花量も多く実をつけやすいようです。

 



栽培日記
2月14日
 ジャガイモを植えました。
 種類は「キタアカリ」を10kgと赤い「アンデス」と「メークイン」をそれぞれ3kgずつです。
 「キタアカリ」と「アンデス」は水田の裏作に、「「メークイン」は野菜畑に植えました。
 卵大の種芋を、頂部が各片に入るように2つに切り、切り口に灰をまぶします。(灰をまぶさずに、2〜3日間、日陰干しする方が良いと書いてある本もあります)
 
 畝の中央に、深さ15cmほどの溝を掘り、切り口を下にして、約40cm間隔で種芋を置いていきます。次に、種芋と種芋の間に肥料を一握りずつ置いて、土を被せます。

試しに、田に植えた「キタアカリ」のうち、半分(畝2列)はマルチをし、残りはマルチなしとし、その効果を実証することにしました。
 
4月18日
 キタアカリ(マルチなし)とアンデスの草取りをしました。畝の両肩の雑草を手で抜いていくので、なかなか骨の折れる仕事です。(マルチをした畝は、草取り不要)
  ジャガイモは葉がだいぶ茂ってきました。


手前2列がキタアカリ、その向こうがアンデス

キタアカリ
5月2日
  キタアカリに花が咲き、順調に育っています。(右写真)
  一方、メークイーンに「アブラムシ」が出てきました。
  先日の草取りが、メークイーンまで手が回らなかったため、未だ花もほとんどついていません。
  「アブラムシ」は、昨年は全く発生しなかったため油断し、草取りをマメにしなかったのが、たたったようです。
  一昨年は大規模に発生し、収量がかなり減ってしまいました。農薬散布はしたくないため、被害の拡大防止のため急遽草取りを続行しました。

 
5月19日
 「アンデス」にも花が咲きました。アンデスの花は、イモの色と同様に赤みがかっています。
 うす紫色の花に、黄色い雄しべ−こうみると形もなすそっくり。ジャガイモが、ナス科の植物であることが良くわかります。

 
5月26日

 明日のイモホリ会に備えて、試し堀りをしました。
 昨日の雨でイモに土がこびりついて、手間もかかりましたが、皮むけや傷をつけないよう注意して掘ってみました。
 「キタアカリ」は男爵系統ですので、根はあまり広がらず、茎の直下に伸びていきます。写真のように茎を引っ張ると、中からゾロゾロ出てきます。
 
5月27日
 今日はわが家のイモホリ大会です。
 娘の勤務先の上司や先輩、3家族が午後から集まりました。大人9人、子供6人(最年少は2歳児)の総勢15人が、一昨日の雨でぬかるんだ土に、足を取られながらのイモホリとなりました。
 実入りは予想以上に多く、一株に10数個の大きなイモがついています。
 最初は慣れない手つきでしたが、次第にコツを掴んで、あっという間に終わりました。2人では1日かかっても終わらないところを、本当に助かりました。感謝!感謝!
 収穫は、「キタアカリ」がダンボールに20箱、アンデスが6箱と近年になく豊作。各家に1箱ずつおすそ分けし、懇親会を催しました。
 

(写真左は「アンデス」、右は収穫した「きたあかり」です)
 
6月10日

 先々週に続き、畑の「メークイン」を収穫しました。
 畑は田と異なり次作の準備がないため、実入りを待ってゆっくり収穫できます。
 今年は、「キタアカリ」同様、豊作でした。1つの種芋から大小とりまとめて20個以上が収穫できました。
 アブラムシなどの害虫や病気にかからなかったことと、春以降比較的暖かかったことが幸いしたのでしょう。
 
 いもは収穫後、2〜3時間乾かして、土を落として(洗ってはいけません)、涼しい場所に貯蔵しました。