「ぁ・・・・・」 水音を響かせるたび、あえかな喘ぎが耳に届く。
うつ伏せのまま下だけ脱がせた時にはさすがに少し暴れたが、弄り始めたらすぐに大人しくなった。 今は、一緒に転がってきたらしいクッションに顔を埋めて声を殺している。
ぴちゃ 「っ、ぁ・・・・ぁぅ・・・」 差し込んだ舌で丹念に入り口を濡らしてやれば、ひくつき短い声が上がる。 促されるように舌の代わりに指を入れると、くぷりと簡単に二本を受け入れた。
くちゅり 「ひっ!あ、ああっ!んぐっ・・・・・・んっ、んん!!」 深く差し込み掻き回すと、羽鳥は高い声を上げかけ、クッションを必死に噛んだ。 ふとそのクッションに目をやった飛鳥は、眉を寄せて動きを止めた。
「・・・・・あ・・・飛鳥、ちゃん・・・?」 「壊すなよ」 不思議そうに振り返る茶色い瞳に、一言だけ言って指を抜いた。
「んっ・・・・・・え、何・・・・・?」 羽鳥の目の前に、クッションの一箇所を引き寄せる。 ヒドリ用、と書かれた布地を読んで、羽鳥の目に理性の色が戻る。
「あ・・・・ごめん歯形つけちゃ―――――ああっ!?」 謝りかけるのを遮って、一気に奥まで貫いた。 「う・・・・・・あ!ちょっ待っ、んん!ふっ、く・・・・・・ひぁあああ!!」 馴染むのを待たずに何度も打ち付ける。
「あっ、あ!あ・・・・・・あ!!」 「っ・・・・・・羽鳥」 もはや言葉を紡げない羽鳥に、動きを弱めて耳元で問いかけた。 「つらいか・・・・?」 それだけで感じたのか、ビクンと震えてから必死で首を振った。 「ん・・・・・んんっ!・・・・・き、気持ち、いっ・・・・・そこっ・・・・・」 緩い動きに焦れたように、自分から腰を押し付け出した。
「こう、か?」 「あっ!そ、そうっ・・・・・そこ・・・・!」 示された通りに擦り付ければ、びくびくと震えて身を捩る。 飛鳥を覆う粘膜も、それに合わせてぐっと熱く絡み付いてくる。
「んぅ、あ・・・も、もうイく・・・・・っ!」 「・・・・・・もう、少し」 「あぅ!?」 前に回した手で、弾けそうな羽鳥を押さえ込む。 同時に、擦り付けていた辺りを強く突き込んだ。
「ひっ!あ!あ、あ、ああ!」 掻き回すとその度に涙声が響く。 泣いてるのか、と思っただけでドクリと自身が脈動した。
「んくっ!・・・・・・やっ!も・・・む、りっ!」 「っく・・・・・そう、だな」 「あ!ふぁあああ!」 最後に激しく突き上げ、揺さぶると一際大きな悲鳴が上がった。 ビクンっ、と大きく震えた羽鳥の中が収縮して、飛鳥の昂りを受け止めた。
はぁはぁと、互いの息遣いだけがその空間を支配する。
「・・・・・・ぁ」 先に息の整った飛鳥が身体を離すと、脱力したままの羽鳥が小さな声を洩らした。
・・・・・・気まずい。 こんな事するつもりじゃなかったのに、気遣うつもりが疲労させてどうする。 薄く開いた羽鳥の茶色い瞳が未だ焦点が合ってなくて、胸が痛む。 「羽鳥・・・・」 「ん・・・・・」 返事ともつかない声の後、一度閉じた瞼が再び持ち上がって、
「飛鳥ちゃん、そろそろ行かなくていいの?」 次に聞こえたのは、やけにしっかりとした声で、一瞬意味を取り損ねた。 「・・・・・・あ」 そういえば、夕飯を作らないといけないんだった。 気付けば日が傾いている。 放っておいて大丈夫だろうかと思うが、なにがおかしいのか羽鳥はクスクス笑っている。
「早くね〜、涼しくなったらお腹空いちゃった」 「お前な・・・・・・」 何やら晴々とした表情の羽鳥に、平気そうだと判断して、飛鳥はひとつ息を吐いた。
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ふー、久々に遠慮なく喘がせたなぁ。廊下なのが気にかかる所ですが、まぁきっと今更だ。
・・・・・あれ?H突入したら羽鳥視点で書くつもりだったのをすっかり忘れてた。うわぁ今までUPしたHシーン3つとも飛鳥視点になってしまった。