あとがき(キョンなりきり注意)
以上が、SOS団でオズの魔法使いを演じる事になったなりゆきだ。 ここまで読んでくれてありがとな。
あー、このページは後書きだそうだ。 ここの管理人の此木は自分の書いたものについての解説がしたいようだが、それって自分の力量のなさをひけらかすような行為じゃないのかね。ま、ここまで付き合ってくれた読者さまだ、毒を食らわば皿まで、最後まで付き合ってやってくれると喜ぶぞ。
この話は此木にとって実験的要素が強いらしい。 まず、女性の一人称小説をサイトにUPするのは初めてらしいぞ。5年半もやってんのにな。どんだけ腐女子だ。 SOS団全員好きだから出したかったからこういう話なんだそうだが、古泉だけが全話出張ってるのは大目に見てくれ……っていうかココはキョン古サイトなんだから別にいいか。 キョン古サイトなんだが、俺→←SOS団員 、な関係が好きで、だから今回は俺総モテ話にした、との事だが……なってたか?モテてたのか俺?古泉の本命がハルヒに見えるのは気のせいか?管理人、それはそれで好きだから信用ならん。まぁ、4話で俺と古泉に会話させたのはその修正らしいんだが(流れ的に蛇足だろう、あれ)、修正入れないとどう見てもハルヒ←古泉の形になってたのが問題なんだよな。キョン古に次いでハルヒ→←SOS団、の関係が好きという内面がだだもれだ。
この小説でやりたかったのは、見りゃわかるがキャラによるバトンリレーだ。 それぞれの話の最後で締めの台詞を言った奴が次の語り手となる形式だな。 第1話の最後で朝比奈さんが彼女の決め台詞である「禁則事項です」と言い、2話はその朝比奈さんの一人称で語られている。2話の最後は長門の「……そう」で、3話は長門視点。そんな感じで続いていくのをもうおわかりと思う。 バトンとなるものは、『オズの魔法使い』であり、1話では俺が朝比奈さんを指して『雌獅子の如き』と言ったので、朝比奈さんは『ライオン』という役柄を受け取った事になり、2話で「わたしは勇気が欲しいんです」と言った事で演じる役割は終了、次の長門にバトンとなる『ブリキ』のクッキー缶を渡し、長門は3話でモノローグでだが「理解する心を欲している」と言った。ここの会話中古泉が『案山子』と口にして、「困ったものです」で締める。次の話は古泉の一人称で、「賢くありたい」と言い、ハルヒと俺を『魔法使い』と評し、ハルヒの台詞で締め。最後がハルヒ視点であり、オズの魔法使いだったというまとめ。そんな形になっていたと思う。ああ、古泉視点のハルヒのキーワードは『夢見る少女』かもな。ドロシーはしょっぱなから悪い魔女を倒してしまうから魔女扱いされるが、普通の少女だ。古泉がハルヒのそういう側面のどっちに重きを置いているか、俺にはわからん。
っつっても、此木は『オズの魔法使い』読んだ事がなく、昔やってたアニメのうろ覚えな記憶しかないといういい加減な話なので、色々間違っているかもしれないが、まぁ流してやってくれ。訂正は喜んで受け付けるがな。 モチーフにすんなら原作くらい読めよ、という突っ込みは自分で入れてるので不要だ。
タイトルの「エメラルドの森」というのは、そのものズバリでエメラルドの都と書いたらオズの魔法使いなんだなと判り易過ぎたから少し変えたかったというのと、この話を書いている最中にBGMにしていた曲のタイトルでもある。イメージもかなり貰ってる。そんなわけでこの話のイメージソングは、白鳥由里さん(喜緑さんのナカの人だな)のアルバム『キャラメルポップ』収録、『ギンガムチェックで一週間』及び『エメラルドの森』の2曲だ。
えーっと、こんなものか。 あ、いや書き損ね部分があるらしいから話しておくか。 当初はハルヒ一人称が書ける気がしなかったらしくてな。何せ、アイツだけ事情が違うだろ。秘密にしなきゃいけない部分が多いからな。その場合、5話は再び俺の一人称で進む事になっていて、それがハルヒで書けそうな気がしたものだからと削られた文章がけっこうあるわけだ。その中で、割と重要だった台詞があるらしい。なになに……
「しかも何の力もない詐欺師だろオズって」 「ですが、あなたが気づかせてくれなければ、僕たちは自分自身に価値を見出せなかったのですよ」 って、もう役になりきってんのかよ。まだ俺がオズやるって決まってないだろうが。
だそうだが………これ、削っていい台詞か? 本当にキョン古サイトやる気あんのか管理人は。
最後に、今更だが何で俺が後書きなんかやってるかというと、本来この話は俺で始まり俺で終わる筈だったからだ。予定が崩れて悔しかったんだな。 俺の一人称は最初にやったからいいんだが、ハルヒ視点の最後は俺の「やれやれ」で締める筈だったんだよ。それで俺から回したバトンが1周して返ってくる事になるだろ。 ハルヒに独走されたがな。
………やれやれ。
|