【Standard Control】


▼FileListBox▼
 ファイルを指定するダイアログボックスは、よく見かけるかと思います。
一言でダイアログボックスといっても、色々あるので、今回はVB標準の コントロールのみ利用してつくることにします。

 まず、DriveListBox,DirListBox,FileListBox,Label コントロールを以下の ように配置します。



 このようなダイアログボックスはよく見かけると思いますが、VBでは、 簡単につくることができます。
 このファイル指定ダイアログのポイントは、パスの連結にあります。パス、 というのは、ドライブ名,フォルダ名,¥マークの3つで成り立っている、 ファイルの位置を示す住所のようなもので、通常ファイルを指定するときは、 このパスも必要となります。(例えば、A:\Program Files\のように)

(コントロール同士のパスの連結)
 ドライブを変更したとき下の階層のフォルダも変更されるように コードを記述する必要があります。同様にフォルダが変更されたときファイル リストも変更されるようにします。


Private Sub Drive1_Change()
'ドライブとフォルダのパスを連結させる Dir1.Path = Drive1.Drive End Sub
Drive1_Change()プロシージャ


Private Sub Dir1_Change()
    'フォルダとファイルのパスを連結させる
    File1.Path = Dir1.Path
End Sub
Dir1_Change()プロシージャ

 これで、DriveListBox,DirListBoxをダブルクリックしたとき、それに従って DirListBox,FileListBoxのリストも変更されるようになります。
 次に、FileListBoxのファイルをユーザーがクリックしたとき、そのファイル 名(パスも含む)をLabelに表示させるコードを記述します。


Private Sub File1_Click()
    Dim mfn As String 'ファイル名格納
    Dim mfp As String 'ファイルパス格納
    mfn = File1.filename
    mfp = File1.Path
    'パス名の最後に\がなければ付け足す
    If Right$(mfp, 1) <> "\" Then mfp = mfp & "\"
    'フルパスファイル名を表示する
    Label1.Caption = mfp & mfn
End Sub
File1_Click()プロシージャ

このように、ユーザーがファイル名を指定して、それを得ることができる ならば、何かのファイルを指定して実行してもらう場合には、とても便利な ダイアログになると思います。


(Right関数)

文字列の右端から指定の数の文字を取り出します。
(基本形)
ret = Right(str,len)
ret : 指定の数の文字列
str : 文字列
len : 取り出す文字数
(使用例)
Dim msg as string,ret as string
msg = "使い方は簡単"
ret = Right(msg,2) '->これでret には、"簡単"が格納されます

$マークは、文字列であることを宣言しています。->型宣言文字列

(<>記号)

ここでは、等しくないことをいう。
= の逆


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