「二十四節気」のこと    佐藤 俊童

     

   おのが穴に啓蟄の蟇日を入るる   山口青邨

   ごんごんと芒種の水を飲み干せり  夏井いつき

   猪垣のほころびゐたる雨水かな   大石悦子

俳句を詠むなら暦について正しい理解が必要になると思い、「二十四節気」について勉強してみました。
暦はたしかに薄っぺらな紙切れにすぎませんが、人間の生活を太陽や月の運行、つまり宇宙のリズムに合わせる楽譜のようなものなんですね。
                (参考図書:長谷川櫂著「日本人の暦」)

■二十四節気■
明治6年に新政府は、暦を旧暦(太陰太陽暦)から新暦(太陽暦)に切り替えた。

二十四節気は、旧暦時代から行われてきたので、月の満ち欠けにもとづくものと勘違いされがちだが、これは誤りで二十四節気は太陽の運行を基に1年を24等分したものである。

二十四節気には、その名のとおり二十四の節気があるが、基本になるのは2つの「至」と2つの「分」と4つの「立」である。
これらの節気の間に、雨水、啓蟄、清明、穀雨・・・等々、ほかの節気が2つずつ入る。節気の間隔は、約15日である。

夏至:6/22昼が一番長い日

  ・小暑(7/8頃、暑気に入る)

  ・大暑(7/23頃、暑さが最も厳しい)

 立秋8/8・・・暦の上で秋が始まる日

  ・処暑(8/24頃、新涼が間近い)

  ・白露(9/8頃、秋気がようやく加わる)

秋分:9/23昼と夜の長さが同じ日

  ・寒露(10/8頃、露が冷気によって凍りそうな頃)

  ・霜降(10/24頃、そうこう、露が冷気で霜となる頃)

 立冬11/8・・・暦の上で冬が始まる日

  ・小雪(11/23頃、わずかながら雪が降り始める頃)

  ・大雪(12/8頃、雪が激しく降り始める頃)

冬至:12/22夜が一番長い日

  ・小寒(1/6頃、本格的な寒さを迎える頃)

  ・大寒(1/20頃、寒さが最も厳しくなる頃)

 立春2/4・・・暦の上で春が始まる日

  ・雨水(2/9頃、降るものが雪から雨に変わる頃)

  ・啓蟄(3/6頃、大地が温まり虫が這い出す頃)

春分:3/21昼と夜の長さが同じ日

  ・清明(4/5頃、万物が清々しく明るく美しい頃)

  ・穀雨(4/20頃、田畑の準備が整い、春の雨が降る頃)

 立夏5/6・・・暦の上で夏が始まる日

  ・小満(5/21頃、万物が成長して一定の大きさになる頃)

  ・芒種(6/6頃、芒を持った植物の種を蒔く頃)

■補足■
月が12回満ち欠けする旧暦の1年は、地球が太陽の周りを1周する太陽暦の1年より10日ほど短い。
そこで旧暦では、月のめぐりと季節がズレないように、5年に2度の割合で「閏月」を設けた。閏月の年は、年が13ケ月となった。

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