民族差別・外国人排斥に反対し、多民族共生社会をつくりだそう!
朝鮮学校への攻撃をゆるさない!3・28集会 集会宣言
私たちは今日、民族差別・外国人排斥に反対し、真の多民族共生社会をつくりだしていくために、この集会に結集しました。いま鳩山政権のなかでは、今年の4月から実施される高校無償化制度から朝鮮学校を排除しようとする動きが進行しています。高校に相当する教育課程をもつ他の専修学校が無償化制度の対象となるなかで、朝鮮学校だけを排除することは明らかな民族差別です。そして、朝鮮学校に通う子どもたちの学ぶ権利を侵害する憲法違反の措置に他なりません。これまでから政府・文部科学省は、朝鮮学校に対して学校教育法第一条に規定する正規の学校並みの処遇を認めてきませんでした。さらに高校無償化制度から排除しようとする動きは、日本社会の排外主義的土壌の根深さをあらためて示すものであり、日本国内だけではなく、国連人種差別撤廃委員会でも深い危惧や批判が表明されてきました。
昨年12月4日に京都朝鮮第一初級学校を襲撃した「在日特権を許さない市民の会」(在特会)らもまた、このような日本社会の排外主義的土壌のなかから生みだされ、それを肥やしとして成長してきたものです。在特会らは、「朝鮮学校をたたきだせ」などと叫び、朝鮮学校を攻撃し続けてきました。また、昨年12月20日にはウトロ街づくりプランに反対してウトロでのデモを行い、3月6日には在日コリアン生活センター・エルファを攻撃し、3月9日には朝鮮会館を攻撃するなど、在日コリアンへの襲撃をくり返してきました。その攻撃の対象は、フィリピン人や中国人などアジア系を中心とした在日・滞日外国人にまで及んでいます。他方で在特会らは、「水曜デモ」や地方議会での決議など、元日本軍性奴隷問題に取り組む運動を目のかたきとして、襲撃をくり返してきました。そして、外国人排斥の立場から外国人の地方参政権を何としてもおしつぶそうとしてきました。
本日、在特会らは朝鮮学校へデモをしかけるという形で、三度目の朝鮮学校への攻撃を行おうとしています。私たちは、子どもたちが誰もいない休日だとしても、このような在特会らによる朝鮮学校への攻撃を絶対に許すことはできません。京都朝鮮第一初級学校では、在特会らの襲撃に備えて今なお学校の教職員らが警戒態勢をとり、保護者が子どもたちを送り迎えし、警察が巡回するなど厳しい緊張が続いています。朝鮮学校への襲撃、そして在日・滞日外国人や日本人の運動への襲撃にしっかりと対決するとともに、在特会らを大きく社会的に包囲し、封じ込めていかねばなりません。京都の16人の知識人・弁護士・宗教者などの呼びかけによって、この2月から「民族差別・外国人排斥に反対し、多民族共生社会をつくりだそう 朝鮮学校への攻撃をゆるさない」という趣旨の共同アピール運動が開始されてきました。この共同アピールへの賛同人・賛同団体は、すでに****に達しています。いま京都から関西・全国へと広がりつつあるこの共同アピール運動をぜひとも成功させていきましょう。そして、高校無償化制度からの朝鮮学校の排除を許さず、政府や地方自治体にすべての子どもたちの学ぶ権利を保障させていきましょう。
日本に生きる在日・滞日外国人がますます増えていくなかで、いま日本社会は大きな試練に直面しているのだと言えます。日本社会においては、今なおかつての朝鮮植民地支配や侵略戦争を正当化する動きや在日コリアンへの民族差別が存在しています。そして、日本軍性奴隷とされた女性たちや強制連行の犠牲者に対する国家としての謝罪と補償も実現できてはいません。このような根深い排外主義的土壌を変革し、真の多民族共生社会へと歩みだしていくのか、それともますます民族差別や外国人排斥が横行する息がつまるような社会となっていくのか、私たちはその分かれ道に立っています。在日・滞日外国人は、それぞれが独自の民族性や文化をもっています。すべての在日・滞日外国人がその民族性や文化を尊重され、ともに生きていくことができる多民族共生社会をつくりだしていくために力をあわせましょう。それはまた、一人ひとりの個性と尊厳が尊重された、日本人にとっても生きやすい社会をつくりだすことです。いま深刻な不況のなかで、貧困と将来への不安に苦しむ日本の青年たちが、在特会らに引きつけられていくという危険な徴候も始まってきています。貧困や生きづらさは、決して外国人のせいではなく、また自らの責任でもありません。日本に生きる外国人は、この生きづらい社会を変えていく仲間なのです。在特会らによる昨年12月4日の朝鮮学校襲撃事件以降の4ヶ月になろうとする過程を通して、日本人と在日コリアンの連帯、共同のたたかいが大きくつくりだされてきました。私たちは、これをすべての在日・滞日外国人との連帯へとおし広げていきたいと願っています。ここにこそ、私たちの未来への希望があります。ともに頑張りましょう。
2010年3月28日
民族差別・外国人排斥に反対し、多民族共生社会をつくりだそう!
朝鮮学校への攻撃をゆるさない!3・28集会参加者一同