The Mouth of Shimanto River, Kochi, Japan (August 1999)
先々週に紹介した写真の反対側にあった四万十川の河口である。画像ファイルをJPEG形式にすると、微妙な色合いが全てべた塗り状態になるし、グラデーションの境目がいかにもデジタルといった感じになってしまい非常に残念である。圧縮率を下げるとまだましだが、上記の写真でも僕は気にいらない。皆さんにも我慢して欲しい。もうほとんど夜であったが、わずかな夕日の光をもらって撮影した。薄暗くなってから聞こえる波の音は何ともいえない。風によって運ばれてくる潮の匂いも格別だ。この一種の「静寂」はすばらしい、自らの体で感ずることを強くすすめる。決して静寂を乱す自然愛好家になってはいけない。
どこにいってもそうだが、キャンプ場やキャンプできそうな場所でのマナーは悪い。本当にアウトドアが好きなのだろうかと疑うときがある。彼らは自然の中に「土足」で入り込み、かき乱してかえっていく。さらに、彼らの去ったあとには文明の副産物しか残らない。「自然」の状態を忘れたのか?
僕は自分の持っている感覚の全てを自然に向けることがアウトドアの楽しみ方だと思っている。旧知の友人はよく「普段の生活を持ち込まない」という。普段の生活を持ち込んだ者の感覚は鈍く、ときに自然の中にいることを忘れさせるようだ。まさに本末転倒。
Ryoji Fukabori (1999/09/26)
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