健康講座Q&A

うだ内科クリニックでは、医療に関するご質問にお答えするために「健康講座Q&A」のコーナーを設けました。

こちらでは、皆様方が日頃から「聞いてみたいな」と思われているご質問等に少しでもお答え出来るよう、それぞれの専門分野に関する豆知識をご紹介していきます

:健康診断で血圧が高いと言われた。どうすればよいか?

:高血圧の原因はほとんどが本態性高血圧という体質的なものですが、他にホルモンや腎臓病等様々な原因による2次的な高血圧もあります。一般的に塩分を控え、体重を標準体重に近くなるように肥っている人は減量し、アルコール飲料を控えながら、医師の診察を受けてください。早足で30−40分通勤時間を使い運動するのも良いと思われます。

決してそのまま放置しないで下さい。高血圧は自覚症状は少ないですが、放置すると脳卒中など悲惨な経過をたどり、治療して血圧をコントロールすることでそれは防げます。

:健康診断で血糖が高いといわれた。どうすればよいか?

:糖尿病の可能性が高いので、そのままにしないで必ず医師の診察を受け、診断が血液検査で確定したら、食事療法、運動療法などの指導を受けるとともに、目(糖尿病性網膜症など)や、腎臓(糖尿病性腎症など)の合併症の進み具合も調べて、もし必要ならばその治療をしなければ、将来失明したり腎不全で人工透析が必要になったりします。糖尿病の薬物治療としては経口薬やインスリン注射などが病状により必要となります。健診で高血糖を指摘されても、自覚症状がすくなく放置している人をよく見かけますが、これは将来大変深刻で非可逆的な合併症の進行を許してしまうことになりますので早めに医師に相談して下さい。

:肝機能(GOT,GPT,r−GTPなど)の異常を指摘された。どうすればよいか?

:健診で測定するこれらの検査の異常をきたす疾患は多種多様ですが、運動不足で太り気味で、アルコール飲料が好き、などの方の場合脂肪肝が多く、アルコール性飲料を毎日多量に飲む人の場合はアルコール性肝障害や肝硬変、などがあります。一番問題なのはC型肝炎、B型肝炎などのウイルス性肝炎が少数ながら含まれており、これらのウイルス性肝炎はうまく治療すれば治る可能性も多いのですが、放置すると肝硬変や肝癌になる可能性が多いので必ず肝機能の異常の正確な病因を調べ、各疾患に対応した治療を受けることにより将来の危険な予後を防ぐ必要があります。脂肪肝でもアルコールが原因の場合や、アルコール性肝障害の場合は飲酒を止めないと長い時間ののち肝硬変、肝癌に悪化して非可逆性の疾患になってしまいますので、禁酒が必要です。ほかにも薬剤性肝障害や原発性胆汁性肝硬変などもあります。一度医師に相談し、精査を受け、各疾患に応じて、必要な治療を受けて下さい

:胃の痛みや胸焼けで悩まされるが、どうすれば良いか?ヘリコバクター ピロリ菌とは?

:胃炎、胃十二指腸潰瘍、胃癌など胃の痛みを起こす病気と、胃粘膜のピロリ菌感染との関係が最近明らかになってきていて、感染しているピロリ菌を除菌すると胃十二指腸潰瘍の再発が防げます。また胃癌や胃原発性悪性リンパ腫の病因として胃粘膜へのピロリ菌感染の関与が明らかになりつつあり、ピロリ菌の検査や除菌も一般的になっています。医師に相談して、胃の痛みの原因を調べてもらいそれぞれの病気に適した治療をうけ、原因によってはピロリ菌感染の除菌の適応の場合は治療を受けてください。また胃炎や潰瘍の薬も最近は医師の処方が必要な良い薬がたくさんありますので薬局の売薬で一時的に痛みを抑えるだけで済まさず、一度医師の診察を受けて下さい。

:コレステロールが高いといわれたら?

:コレステロールが高い原因には色々ありますが、そのまま放置すると動脈硬化が進み、心筋梗塞になる可能性の確率が高くなります。医師に相談して家族性高脂血症やその他の原因について精査しそれぞれの原因の病気に対して異なる治療が必要です。心筋梗塞を予防するためには、煙草を止め、肥満の人はカロリー制限や運動で体重を標準体重に近づけ、高コレステロール血症の人や、糖尿病の人や、高血圧の人や、中性脂肪の高い人はコレステロールや血糖や血圧や中性脂肪を食事療法や運動療法や薬でコントロールして下げるようにし、HDL−コレステロールの低い人は禁煙や運動で上げるようにすることが望ましいと思われます。高コレステロール血症の食事療法としては、一般的にはコレステロールの多い食品たとえば牛肉や豚肉や鶏肉(特に脂身)、内臓、卵の黄身(卵は1日1個以内)、バターやチーズや生クリーム、ケーキなどの菓子に注意して、いくら、たらこ、海老、蛸、烏賊、なども食べ過ぎない様にして下さい。たくさん食べたほうが良い食品は、繊維の多い豆、海藻類、きのこ、野菜と抗酸化作用のあるベータ−カロチン(緑黄色野菜)やビタミンC(果物、生野菜)、ビタミンE(植物油)やポリフェノールを多く含んだ食品です。脂肪の摂取に関しては、豚、牛、鳥(飽和脂肪酸が多い)よりも植物や魚(不飽和脂肪酸が多い)のほうが好ましいです。(1:2以上の比が良い。)

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