小さな感動の "s"

illusionのコーナーにある「Departure 」ですが、あれ、分かりますかね。
5巻の例の双子の逃避行に至る過程、のつもりなんですが、
あれ書いてて気づいたことがあるんです。
ささいなことなんですが。
最後の「Accio brooms!」は、邦訳では「アクシオ! 箒よ、来い!」になります。
アクシオは皆さんおなじみと思うので分かると思いますが。
これって、日本語では文法上どうしても表せない表現ですよね。
つまり複数を表わす "s" です。
これ、2人同時に杖を上げて声をそろえて呪文を唱えるってだけでめっちゃかっこよくて好きなんですが、
複数形ということは、彼ら、「それぞれ自分の箒を同時に」呼んだのではないのですよね。
「2人同時に2人の箒を」呼んだのですよね。
これって素敵じゃないですか?
だからなんだという人にとってはだからなんだの話なんですが(笑)
仲の良い双子が大好きな私にとっては、こんなことでもちょっとした感動を覚えてしまいます。
ごく自然にそのようにしたということは、彼らの普段のものの考え方がわずかでもうかがい知れるような気がします。