パイオニア LD-S9


型番から言っても LD−S1 の再来?


 1997年12月のこと,VCR,モニタ,AVアンプと古くなったAV機器の買い換えを一気にすすめました。その結果,ひとつ古いまま残ってしまった機器がありました。LDプレーヤーです。しかし,DVDが発売された今,LDが少しづつであれ,衰退していくのは間違いないところ。そこで,私はDVD/LDコンパチ機の購入を考えていました。しかし,当時のコンパチ機,パイオニアのDVL−9はDVD第1世代機。第1世代機に不安を覚えている私は,次機種を待とうとこの時点では思っていました。(各社DVD第1世代機は,規格内のディスクならそれなりに再生しますが,少しでも規格を外れた粗悪ディスクはまず正常にかかりません。)
 しかし,年末に某所で在庫処分セール。三菱のL1500(パイオニアCLD-707のOEM?)が\15,000であるではないですか。さっそく抽選に申し込みました。でも,あえなく落選。こうなると,一度沸き上がった購買意欲はとどまるところを知りません。(^^; その日の晩には,通販に申し込みのメールを送る私の姿がありました。ようするに100%衝動買いです。(苦笑)

 このLD-S9,型名の通り,CD再生機能のない,LD専用機。全ての技術力をLDのためだけに注力しています。また,三菱の誇る「ニジマナイザー」(パイオニア名「HR3次元」)を搭載していますが,開発者がエヴァンゲリオンのLDでチューニングしたというとんでもない(?)モデルです。パイオニアも,こうした高級機の購買層を良く解っているというか... LDの普及を支えてきたのは他でもないアニメファンですからね。開発者は,パイオニアのホームページで,「第10話『マグマダイバー』の話に出てくる,赤いマグマの透明感をぜひ味わって欲しい」と述べています。Y/C分離性能はピカ一。東芝YCS5を大きく引き離します。

 完全な衝動買いのこのモデルですが,将来,LDというフォーマットがなくなった時に,他のメディアにコピーする際の送り出しをできるだけ完璧なものにするという意味でも,無駄な買い物ではなかった...と最初は思っていたのですが...ある日,画面上に赤い縞々がうっすらと出ていることに気づいてしまったが最後,この縞々が気になって気になって仕方なくなり,結局は上位機種であるHLD-X9に買い替えてしまいました。そのとき,本機は下取りに出し,\50,000で引き取られていきました。


形式LD-S9
方式LD方式,NTSC方式
搭載機能HR3次元,フレームメモリ,デジタルTBC
1ビットD/Aコンバータ,両面再生 etc.
電源100V 50/60Hz
消費電力38W
外形寸法440×144×432
重量10.2kg
価格\180,000

最終更新:'99/12/30
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