型番から言っても LD−S1 の再来?
このLD-S9,型名の通り,CD再生機能のない,LD専用機。全ての技術力をLDのためだけに注力しています。また,三菱の誇る「ニジマナイザー」(パイオニア名「HR3次元」)を搭載していますが,開発者がエヴァンゲリオンのLDでチューニングしたというとんでもない(?)モデルです。パイオニアも,こうした高級機の購買層を良く解っているというか... LDの普及を支えてきたのは他でもないアニメファンですからね。開発者は,パイオニアのホームページで,「第10話『マグマダイバー』の話に出てくる,赤いマグマの透明感をぜひ味わって欲しい」と述べています。Y/C分離性能はピカ一。東芝YCS5を大きく引き離します。
完全な衝動買いのこのモデルですが,将来,LDというフォーマットがなくなった時に,他のメディアにコピーする際の送り出しをできるだけ完璧なものにするという意味でも,無駄な買い物ではなかった...と最初は思っていたのですが...ある日,画面上に赤い縞々がうっすらと出ていることに気づいてしまったが最後,この縞々が気になって気になって仕方なくなり,結局は上位機種であるHLD-X9に買い替えてしまいました。そのとき,本機は下取りに出し,\50,000で引き取られていきました。
形式 | LD-S9 |
方式 | LD方式,NTSC方式 |
搭載機能 | HR3次元,フレームメモリ,デジタルTBC 1ビットD/Aコンバータ,両面再生 etc. |
電源 | 100V 50/60Hz |
消費電力 | 38W |
外形寸法 | 440×144×432 |
重量 | 10.2kg |
価格 | \180,000 |