現在購入可能な唯一の単体チューナー?
まず基本的に,このチューナーはPCと接続して使用する設計になってますので,AV用途には向きません。ただ,PCに接続してチャンネル設定をおこなった後,USBケーブルを抜いても正常に受信し続けます(ただし,仕様上は不可)ので,チャンネル固定での使用なら,かろうじて使用できます。私はGCT-500を2台持っていますが,テレビ大阪(テレビ東京系列)を録画することが多く,テレビ大阪専用にもう1台欲しかったので購入してみました。
【電源 ON/OFF】
電源OFF時に本体側で設定を記憶しません。(PCソフト側で設定を記憶します。)ですから,電源をONしたらまずPCに接続してソフトを起動しないと映像,音声とも出ません。つまり,PCに繋がずに使用するには電源をOFFしてはいけません。
ただ,本体はほんのり暖かくなる程度で熱くはなりませんので,電源は入れっぱなしでOKでしょう。
【S端子出力】
S端子出力は,S端子入力から入力した映像しか出力されません。つまり,Y/Cの分離,混合は一切おこないません。チューナー出力はコンポジット端子からのみ出力されます。
【画質】
PC用途向けということで期待していませんでしたが,まずまずです。ゴーストはうちの環境ではそれなりに取れます。ただ,GCT-500ほどではありません。うちでは出ていない左ゴーストだとどうだかわかりませんが。ノイズに関しては,電波状態の悪いチャンネルでは背景のざわざわノイズが多いです。電波状況の良好な(ゴーストのみヒドイ)チャンネルではまあ大丈夫。
【音質】
音質は私には聞かないでください。普段からPVMのオマケスピーカーで聞いている私に音質はわかりません。(笑) ただ,音声レベルを最大(初期値)に設定しても3dBくらい小さい感じです。まぁVCR側でレベル調整すればOK。
あとなぜか,音声出力だけRCAではなくステレオミニジャックです。間違って抵抗入りのケーブルを使用しないようにしないといけません。(^^;
という感じで,全体的に若干GCT-500に一歩譲るものの,うちではテレビ大阪専用チューナーとして使用可能と判断しました。DHR-1000に接続して使用しますので,音声レベル調整も可能ですし。
一般にはGRT内蔵VCRの購入を薦めますが,\18,000前後とGRT内蔵VCRよりも安いので,テレビ東京系専用チューナー(笑)として考えている方は一考の余地アリと思います。
ただ1点,気になる点が。
本チューナーのコンポジット出力WV-D9000に入力し,DV側Y/C分離(NEC8bit)を通すと信号を認識せず,D9000から映像が出力されません。(笑)VHS側Y/C分離(YSC5)を通すと出力されますし,DHR-1000やNV-DV10000では問題なく映像出力されます。なんかよく似た現象,1999年くらいにありましたね〜。WV-D9000とGCT-500の組み合わせでの「To Heartオープニング同期ハズレ」。たぶんWV-D9000の信号受付がシビアなんだと思いますが,TBOXの出力信号が少々NTSC規格を逸脱している可能性があります。
さてこのT-BOX,いかんせんAV用途には使いづらく,GRT付きS-VHSデッキ,HV-BS890購入を機に手放し,知人にもらわれていきました。
テレビ受信部 | NTSC(日本地域対応) 音声多重/ステレオ放送対応(TV音声の音質調整が可能) (外部音声入力の音質調整はできません) 受信可能チャンネル VHF 1〜12、UHF 13〜62、CATV C13〜C63 (専用の受信機等が必要となるCATVは受信できません。FM放送は受信できません) ゴーストリデューサー機能搭載 電波受信感度のマニュアル調整機能搭載 | |
入力端子 | 前面 | S(ミニDIN4ピン)x 1 S用ステレオオーディオ(RCA)x 1系統 コンポジット(RCA)x 1 コンポジット用ステレオオーディオ(RCA)x 1系統 |
背面 | アンテナ入力 USBレセプタクル(シリーズB:USB Version 1.1準拠)x 1 ACアダプタ用端子 |
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出力端子 | 背面 | S(ミニDIN7ピン)x 1 コンポジット(RCA)x 1 ステレオミニ x 1 |
AVセレクタ部 | 映像 | コンポジット出力へは、TVチューナーとコンポジット入力を切り替え S出力へは、S入力をスルー出力 |
音声 | ステレオミニジャックへ、S/コンポジット/TVを切り替え | |
最大消費電流 | USBから供給 | +5V 100mA |
ACアダプタから供給 | +5V 1.2A | |
外形サイズ(mm) | 146(W) x 41(H) x 121(D) | |
本体重量 | 720g |