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長谷寺は、山号を豊山と号し、朱鳥元年(686年)
道明上人が天武天皇のために「銅版法崋説相図」を
初瀬山西の岡に安置したことに始まります。

後に徳道上人が聖武天皇の勅願によって
ご本尊十一面観世音菩薩を東の岡にお祀りになり
観音信仰の根本道場と呼ばれています。

その後の天正16年(1588年)頃、専誉僧正が入山し
長谷寺は関係寺院三千ケ寺を有する真言宗豊山派の
総本山として、多くの人の信仰を集めています。

長谷寺の魅力は自然と見事に調和した堂塔伽藍の美しさです。
国宝の本堂に安置されている、大盤石の台座に立たれた
身の丈10メートル18センチの巨大な本尊十一面観音菩薩の
慈悲に満ち溢れた気高い姿は、これを拝する者を魅了します。

牡丹は百花の王、富貴花ともいい
古代中国でことのほか愛された花です。
長谷寺の牡丹は唐の皇妃、馬頭夫人が
観音様の霊験を得たお礼に寄贈したのが
はじまりといわれています。

全国に知られた「牡丹の長谷寺」の起源は
実に千百年の昔にさかのぼります。
今では150種、約7000株。
登廊の両側を中心に本坊東参道などの各所に
牡丹園で絢爛と咲き競い
あでやかな花絵巻をくりひろげています。

「牡丹まつり」にはご本尊に
花開いた牡丹を捧げる献花祭が行われます。
金色に輝く観音様と牡丹花の組み合わせは
またとない美しさ。期間中は野点や法話が
開催され境内は華やかになります。

四季を通じて「花の御寺」として多くの
人々の信仰を集めています。


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