華厳の滝は中禅寺湖の湖水が大尻川を下り97mも落下して美しい景観を見せます。滝の幅は平均7mもあります。華厳の名は付近にある涅槃・般若・方等・阿含の滝とともに仏典「釈迦の五時教」によるものだそうです。エレベータで降りた観瀑台からは滝壷を間近に見ることができます。

上り専用第2いろは坂の終点近く、カーブを20余り上った場所に、あの明智光秀が命名したと伝えられる、明智平があります。明智平からロープウェイで上った展望台は日光で一番といわれる展望地点です。中禅寺湖・華厳の滝・男体山・茶ノ木平からのロープウェイなどが雄大なスケールで見渡せます。

日光には華厳の滝の他にも素晴らしい滝がたくさんあります。俗に「日光72滝」と呼ばれるそうです。


竜頭の滝は、戦場ヶ原をゆるやかに流れてきた湯川(ゆかわ)が菖蒲ヶ浜へ向けて急傾斜で流れ落ちる地点にあります。滝の落差は約60m、全長は210mにも及び、階段状の岩場を水しぶきをあげながらなめるように下ります。名前の由来は滝壺近くで二手に分かれる様子が竜の頭に似ているからとも、白い水しぶきが竜の頭に見えるからとも言われますが、定かではありません。


湯滝は湯ノ湖から流れ出した湖水が落差75mの岩壁を滑り落ちてできた滝です。滝壺付近の観瀑台に立つと、最大幅25mにも達する豊富な水量の大きな滝を、手に取れるほど近くから見ることができます。大変豪快で迫力のある眺めです。


寂光の滝は田母沢川水系上流の滝で、鬱蒼とした森の中の若子神社境内にあります。葛飾区日光林間学校からは約2km程の道のりです。