土浦城

土浦城は、一名亀城とも呼ばれ、平城で、幾重にも巡らした濠を固めとする、水城でもありました。城は、城跡に指定されている本丸・二の丸を中心に、三の丸・外丸ほか、武家屋敷や町屋を含み、北門・南門・西門を結ぶ堀で囲む、総構えの規模を持つものだったそうです。

江戸時代の建物としては、本丸表門の櫓門・裏門の霞門、二の丸と外丸の間に移建された旧前川門（高麗門）があり、復元されたされた建物としては東櫓・西櫓があります。

戦国時代には、城主は若泉氏、信太氏、菅谷氏と変遷しましたが、識豊期には結城秀康の支配下に入りました。江戸時代の城主は松平（藤井）氏、西尾氏、朽木氏、土屋氏、松平（大河内）氏と変わり、土屋政直が再び入城して、以後明治維新に至るまで土屋氏（9万5000石）の居城となりました。

明治以降、本丸跡は土浦県庁、新治県庁、新治郡役所、自治会館などに利用され、現在は二の丸跡の一部とともに亀城(きじょう)公園となっています。