勝沼町は2005年11月に塩山市及び大和村と合併して甲州市となりました。甲府盆地の東部にあり、ぶどうとワインの町として有名です。そして、世界のワインの銘醸地と言われる、フランスのブルゴーニュ州ボーヌ市と姉妹都市です。

昔、勝沼から二人の青年が、ぶどう栽培とワイン醸造の研修の為、勝沼町と同じようにワインづくりを主産業としているボーヌ市に渡りました。彼らのもたらした技術によって、本格的な日本のワイン造りの歴史が刻まれました。第二次世界大戦後の復興期からは、独特の気候風土を活かしたぶどうや桃などの果樹栽培と観光産業が大いに発達しました。同時にぶどう栽培を活かしたワイン産業も発展を続け、日本一のワイン産地として、近年では様々なイベントを行うなど、ぶどうやワインを基盤とした独自の産業文化の育成が進められています。

ワインの丘
山梨県ワイン酒造組合が運営しています。山梨県内に所在する全ワイナリーが紹介されています。

ワイン資料館
メルシャン勝沼ワイナリーワイン資料館は、明治37年に宮崎第2醸造場として建設されたものです。現存する日本最古の木造ワイン醸造場として、この建物自体も貴重な資料となっています。日本のワイン造り125年に秘められた歴史を明らかする為、調査が行われ、その成果をワイン資料館に展示しています。

各コーナーにはフランスでワイン造りを学んできた高野正誠、土屋龍憲のスケッチをもとに製作されたワイン醸造器具や、メルシャンの源流となった祝村葡萄酒会社を受け継いだ宮崎光太郎の資料などが展示されています。

旧約聖書に記された世界最古のワインや日本固有のぶどう品種甲州の話、ワインにまつわる伝説、日本のワイン造りの歴史などがパネル展示されています。
資料館内部の樽は、現在もワイン貯蔵に使用されています。