第14回「赤」

 赤色が好きである。いや、好きというより「嫌いでない」という言い方の方がいいかも知れないが。

 「赤」と言われて、最初に浮かぶのが麻雀牌である。その発想の貧困さは今回は論ずるつもりは無い。赤=ウーピンであるのだから仕方がない。赤といえばウーピンしかないというのも癪に障るが、これも仕方がない。別に他に赤牌を増やせと言っているわけではない。むしろ、私はドラが嫌いな方である。無いに越したことは無い。が、最近は赤入りのルールにどっぷり浸かってしまっているせいか。抵抗がない。赤に「FY」と書いてなくても構わない。おそらく、そんな雀荘は1つしかないが。赤は、波長が長いのでよく目立つ。信号も一番注意しなければいけない色に赤を用いているし、赤ちゃんの玩具にも、見やすい赤色が多いらしい。科学的にそんな根拠があったかと思うとおどろきである。ちなみに、赤い西があったら、3倍ぐらい早いのだろうか。赤ウーピンはそれ1つでドラ1だが、赤西はそれ1つでドラ3だったりすると驚きである。もう西家は大喜びである。カンもウラドラも無しに「国士無双ドラ3」も夢ではない。「赤」と書くと普通に色に見えるが、「アカ」とカタカナにすると麻雀牌とユニークに決まってしまうのは私だけであろうか。

 人間は色分けする際、必ずといっていいほど、赤を取り入れる。「紅白歌合戦」「運動会」「ゴレンジャー」など例を挙げればキリがない。ゴレンジャーに至っては常に赤が主役である。秘密戦隊のくせにリーダーが目立ってしまっている。その時点で秘密戦隊では無かろう。「秘密船体」だと某国の不審船になってしまう。「オーレンジャー」はオーピンクが目立っていた。それはゴレンジャーにおけるモモレンジャーとは比べ物にならない。モモレンジャーが地味すぎたのか。ともあれ、さとう珠緒はこれで名前を売り、見事ミニスカポリスとなったのである。ちなみにこの時の主題歌は速水けんたろうであった。相方の茂森あゆみは女優となってしまい、NHKに見事嫌われてしまった。茂森あゆみと水森亜土は似ているが(似てないが)両者とも子供だましという点では腕っぷしが強い。

 「日の丸」は白地に赤い丸である。スポーツ関係の日本のオフィシャルユニフォームは基本が赤である。今は違うが。バトルジャパンも真っ赤なヘルメット(マスクか?)を着けていた。ミスアメリカは、忘れたが。大体、「ミス何ちゃら」と大それた名前を付けておきながら、怪獣と戦っているのがおかしい。「ミスちゃっきり娘」が茶摘みやらずにシャンソン化粧品でバスケやってるようなものである。バトルコサックは「バトルソ連」じゃなくてほんとに良かった。

 どんな内容でも途中でなぜか戦隊ものに話がそれてしまう。これはいかん。今回の題目は「赤」なのだ。真面目に語るとしよう。あ、そういえば嶋大輔もやっとったなぁ(それがいかんちゅうねん)

 ギャンブルにも赤はつきものである。まずは「赤ペン」。これはギャンブル7つ道具の1つである。残り6つは何か考えてはいけない。「7つ道具」や「七不思議」は言葉のアヤであり、「千六本」とかと同義である。競馬場ではなぜか青ペンも売っているが、それも深く考えてはいけない。ひょっとしたら左(赤)が嫌いな人が買うのかもしれない。おっと、ここはカットした方がよさそうだ。競輪には「赤板」がある。「残り2周」の意味である。ちょっとバックにいったら打鐘(ジャン)である。まあこれも「青板」があるから何だが。さらに、どの公営ギャンブルにも赤、すなわち3枠がある。赤=3枠は絶対である。こと公営ギャンブルに限っての話だが。競輪では人気薄は基本的に3枠には入らない。戦隊ものでも触れたが、赤は本命であり、主役である。そう、クイズダービーのはらたいらのように。ってクイズダービーの枠には色は無かった。

 とにかく、世の中は赤が氾濫している。「赤字」「赤ペン先生」「赤穂浪士」「赤紙」「赤旗」「赤線」...列挙にキリがない。RGBも赤が最初である。なぜこんなにプライオリティが高いのであろうか。これまでの考察により、赤のイメージとして、「ギャンブル」「主役」「勇壮」「強固」「先生」「47」などである。多種多彩である。黄色なんか、「カレー」か「阪神」の2択であるから、それに比べてあまりある活躍ぶりである。

 まとめ。赤=「強くてギャンブル好きで主役を張れる左(おいおい)のはらたいら」。うーん、全然納得できん。


目次へ